読書生活
アイデンティティと暴力: 運命は幻想である 作者:アマルティア・セン 発売日: 2011/07/09 メディア: 単行本 『アイデンティティと暴力 運命は幻想である』 アマルティア・セン著 2011年 (勁草書房) P7~8「まえがき」より 党派間であおられた憎悪が野火のよ…
九月、東京の路上で 1923年関東大震災ジェノサイドの残響 作者:加藤 直樹 発売日: 2014/03/11 メディア: 単行本(ソフトカバー) 『九月、東京の路上で』 加藤直樹著 (ころから) 2014年 9月1日は関東大震災が発生した日であり、今は防災の日になっている。 …
千年の祈り (新潮クレスト・ブックス) 作者:イーユン リー 発売日: 2007/07/31 メディア: 単行本 1972年北京生まれの作家がアメリカに住み、英語で中国の物語を書く。 若い人が書いた文章とは思えない。自分を離れ中国の歴史とそれにあわせて生きてきた中国…
鶴見俊輔伝 作者:創, 黒川 発売日: 2018/11/30 メディア: 単行本 『鶴見俊輔伝』 黒川創 (新潮社) 2018年 2015年7月20日、鶴見俊輔が亡くなる。 昨日1日かかって読む。腰が痛くなる。 リリアン・ヘルマンの話も出てくる。 高校生か中学生だったのか、映画『…
奴隷労働―ベトナム人技能実習生の実態 作者:巣内 尚子 発売日: 2019/03/20 メディア: 単行本 『奴隷労働 -ベトナム人技能実習生の実態』 巣内尚子著 (花伝社) 日本人が怖くなる。恥ずかしくもある。アジアから技能実習などという言葉でごまかして日本の基幹…
リフカの旅 作者:カレン・ヘス 発売日: 2015/02/28 メディア: 単行本 『リフカの旅』 カレン・ヘス著 / 伊藤比呂美・西更 訳 カレン・ヘス著で伊藤比呂美が訳した『ビリー・ジョーの大地』を昔々読んで面白かったから、この本も読んでみた。 「アメリカに渡…
ウマし (単行本) 作者:伊藤 比呂美 発売日: 2018/03/20 メディア: 単行本 『ウマし』 伊藤比呂美 (中央公論社 2018) 食べ物エッセイ。一番好きなのは卵かけご飯。でも、アメリカの卵を生で食べる勇気はないな。 伊藤比呂美の『良いおっぱい 悪いおっぱい』か…
菜食主義者 (新しい韓国の文学 1) 作者:ハン・ガン 発売日: 2011/06/15 メディア: 単行本(ソフトカバー) 『菜食主義者』 ハン・ガン著 / きむ・ふな訳 (クオン) 『すべての、白いものたちの』から2冊目のハン・ガン。 https://blog.hatena.ne.jp/meme2008/…
もし僕らのことばがウィスキーであったなら (新潮文庫) 作者:春樹, 村上 発売日: 2002/10/30 メディア: 文庫 さいきん、ウィスキー好きになっている。 2年前のクリスマスに長男がボルモアをくれた。これが美味しかった。それから、ウィスキーが好きになった…
まほちゃんの家 作者:しまお まほ 発売日: 2007/02/16 メディア: 単行本 『まほちゃんの家』 しまおまほ著 2007年 (WAVE出版) 島尾敏雄とミホの孫である。父は島尾敏雄とミホの長男、写真家の島尾伸三。母は、写真家の潮田登久子。しまおまほは、漫画家であ…
狂うひと :「死の棘」の妻・島尾ミホ (新潮文庫) 作者:久美子, 梯 発売日: 2019/08/28 メディア: 文庫 この本を前から読みたいと思って忘れてしまったけれど、夫が吉増剛造著『剥きだしの野の花』を読んでいて、食卓のテーブルに置いてあるのをパラパラ見た…
『仏教、本当の教え インド、中国、日本の理解と誤解』 植木雅俊著 (中公新書)を読んでみる。はじめの方から抜粋してみる。 P12 そこで筆者は、バッタチャリャ博士に「タゴールは、仏教のどういうところに現代的な意義を見出していたか」という質問をした。 …
わたしは、 手塚治虫のアニメで育った世代である。『鉄腕アトム』はあまりおぼえていないが、『リボンの騎士』や『ジャングル大帝』は覚えている。特に好きだったのは『不思議なメルモ』だった。メルモが大人にも赤ちゃんにもなれる不思議な薬(ミラクル・キ…
誤作動する脳 (シリーズ ケアをひらく) 作者:樋口 直美 発売日: 2020/03/02 メディア: 単行本 『誤作動する脳』 樋口直美 2020年 (医学書院) 医学書院の「シリーズケアをひらく」は何冊も持っている。一応わたしも専門職の端くれなので、とても勉強になる…
ボクはやっと認知症のことがわかった 自らも認知症になった専門医が、日本人に伝えたい遺言 作者:長谷川 和夫,猪熊 律子 発売日: 2019/12/27 メディア: 単行本 『ボクはやっと認知症のことがわかった』 長谷川和夫医師 / 猪熊律子(読売新聞編集委員) 2019年 …
となりの難民――日本が認めない99%の人たちのSOS 作者:織田 朝日 発売日: 2019/11/01 メディア: 単行本 『となりの難民 日本が認めない99%の人たち』 織田朝日 2019年 (旬報者) 入管の収容について疑問におもって読んでみた。 わたしがニュースなどで入管を…
新型コロナウィルスを抑え込むために、緊急事態宣言が全都道府県に拡大されました。 旅に出たいところですが、家で過ごす日々です。 オタクなので家で過ごすのに退屈はありません。 3月からずいぶんと映画を観て、本を読みました。 記憶に残っているのを、そ…
地元の図書館に行って『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が借りられて小躍りして、まだ時間があるので本棚を見てまわり、前から読みたいなと思っていた本2冊が目に入ってきて借りる。ここは被災地ではないけれど、被災地に近いから震災関係の本…
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 作者:ブレイディ みかこ 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2019/06/21 メディア: 単行本 『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 ブレイディみかこ著 (新潮社) 売れている本です。本屋では平台に山積み…
山伏 入峰・修行・呪法 [復刻版] (中公新書) 作者:和歌森太郎 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2013/11/08 メディア: Kindle版 『山伏 入峰・修行・呪法』 和歌森太郎著 (中公新書) 「延年の舞い」のルーツがわかった。昔の本だけれど読みやすい。図…
これからのエリック・ホッファーのために 在野研究者の生と心得 作者:荒木優太 出版社/メーカー: 東京書籍 発売日: 2016/04/08 メディア: Kindle版 『これからのエリック・ホッファーのために - 在野研究者の生と心得』 荒木優太著 2016年 (東京書籍) 帯の…
掃除婦のための手引き書 ルシア・ベルリン作品集 作者:ルシア・ベルリン 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/07/10 メディア: 単行本 書評もたくさん出ているし、評判良いし、短編なので、お正月に読むのにいいと思って買ったら、良い作家だった。小説を…
ルポ 戦場出稼ぎ労働者 (集英社新書) 作者:安田 純平 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2010/03/17 メディア: 新書 『ルポ 戦場出稼ぎ労働者』 安田純平 2010年 (集英社新書) 2007年、安田純平さんがイラクの戦場に料理人として働いた時のルポ。 安田さん…
原子力時代における哲学 (犀の教室) 作者:國分功一郎 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 2019/09/25 メディア: 単行本 『原子力時代における哲学』 國分功一郎著 2019年 (晶文社) 講義録を本にしたものなので、読みやすくてわたしにもわかる。 核戦争より、…
原発一揆~警戒区域で闘い続ける“ベコ屋"の記録 作者:針谷 勉 出版社/メーカー: サイゾー 発売日: 2012/11/02 メディア: 単行本 『原発一揆 警戒区域で闘い続ける‟べこ屋”の記録』 針谷勉著 (サイゾー) 2012年 図書館で目についたので借りてきた。絵本にもな…
本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式 作者:石井 光太 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2019/09/27 メディア: 単行本 『本当の貧困の話をしよう 未来を変える方程式』 石井光太著 (文藝春秋) 2019年 読んでいて切なくなる話ばかりだけれど、本当の…
母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記 作者: 松浦晋也 出版社/メーカー: 日経BP 発売日: 2017/08/03 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 『母さん、ごめん。』 松浦晋也著 2017年 (日経BP社) 母と同居の実家暮しの理科系ライターが、母…
ひとが生まれる―五人の日本人の肖像 (ちくま文庫) 作者: 鶴見俊輔 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 1994/03 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 1回 この商品を含むブログ (1件) を見る 鶴見俊輔著『ひとが生まれる 五人の日本人の肖像』 文庫本も出てい…
ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室 作者: キャスリーン・フリン,村井理子 出版社/メーカー: きこ書房 発売日: 2017/02/09 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る キャスリーン・フリン著 『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室(The…
藤田嗣治「異邦人」の生涯 (講談社文庫) 作者: 近藤史人 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2006/01/13 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 37回 この商品を含むブログ (56件) を見る 近藤史人 『藤田嗣治「異邦人」の生涯』 (講談社文庫) 2006年1月15日 藤…