胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

克己心

 辰巳芳子著『食といのち』の細谷亮太氏との対談の中で、辰巳芳子が、「三百六十五日の食事の用意ほど克己心を求められることはないと私は思う。今じゃもう克己心なんて死後に等しいからしら。(笑)」と話していた。「克己心(こっきしん)」。なんとなく意味はわかる。広辞苑で調べると、「克己」は、「おのれに勝つこと。意志の力で力で、自分の衝動、欲望、感情などおさえること」。「克己心」は、「自分の欲望などを抑える心。自制心」と書かれていた。
 これを先週読んでから、「克己心」という言葉が頭の中でまわっている。最近、朝4時に起きておさんどんするのが辛くなってきた。前は朝はすっきり起きられたのにね。今も目は覚ますのだが、起きるときにだるいのだ。お弁当作り、朝ご飯の用意をし、夕飯を何か1品作っておく。何だかんだしていると6時になり、身支度して新聞に目を通して、7時前には家を出る。克己心だよね。何のためかよくわからなくなってきたが。家族のためと言うより、自分がそうしないと気が済まないのね。仕方ないね。性分だから。ただ時々、千葉の母のそばに住んでいれば、親や伯母に助けてもらえるのにと思うこともある。北の国で頑張るのが疲れて来たこの頃ではある。