胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

車生活

 山の暮らしは、車生活になります。
 盛岡の町の中で暮らしていた時は、職場へも自転車か歩き、病院も役所も歩いて行ける範囲なので、山の家へ帰るとき以外は車に乗らないようにしていました。
 でも、山の中に家なんて建てたら、車なくしては生活できません。
 毎日、職場まで30キロ近い道を走ります。
 家を出ると、山道をくねくね峠越えをします。昔、息子たちを車に乗せて保育園へ送るときに、この峠で滑って車が一回転。本当に恐かった。子どもたちも恐かったようで、覚えています。そういう訳で慎重に運転します。峠を越えて県道にでると、はるか向こうに六角牛山が見えます。あの山の麓まで行くのかと、毎回ため息をついてからスピードをあげます。
 帰りは、暗いくらい道をひた走ります。気を付けなくてはいけないのは、ふらふら散歩をしている高齢者ですけれど、さすがに寒くて誰も歩いていません。そのかわり、鹿さんたちが飛び出してくるので気を付けないといけません。帰りに鹿と会わない日はありません。昨日も小鹿2匹を車で追いかけました。かわいいハート型の白いお尻を見せて逃げていき、しばらく道路を走ってから雪の斜面を登っていきました。かわいいけれど、確実に子っこ産んで鹿が増えているんだなと思いました。増えすぎても畑や庭の花まで食べて困ります。

 金曜日は、仕事が終わると盛岡の家に戻ります。今日は道路に雪もなく1時間半でつきましたが、先週は雪降りの中で前がよく見えずにのろのろ運転。2時間半近くかかって盛岡に着きました。盛岡では世話をしなくてはいけない家族がまだいるので、戻ってくるのです。

 そういう感じで1週間、車の運転で明け暮れる毎日になってしまいました。山暮らしは、エコではないのです。助かるのは、今ガソリンが安いことです。