胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

ベニスに死す マーラー交響曲第5番第4楽章

ラジオから、「マーラー交響曲第5番第4楽章」が流れてきた。
たちまち映画の映像が現れてきて、胸が苦しくなる。ルキノ・ビスコンティ監督の『ベニスへ死す』はこの音楽をもって成功したようなものだと思う。手にできない美を追う、最後には醜悪にもみえる老芸術家。最初に観たのは高校生の頃だった。その時も胸が痛かった。今は、戻らない時間を思うともっと痛い。