胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

映画『ある戦争』

 

ある戦争 [DVD]

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 アフガニスタンで、市民を守るためにタリバーンと戦うデンマーク軍。部下を助けるために空爆をして、民間人殺害の罪で起訴される指揮官の物語。

思ったこと。

・兵士は怖い。兵士がこわいのではなく、兵士は怖がっている。民間人だって銃や爆弾を持っているのではないか、いつどこから敵に襲われるかわからない。戦争で民間人を殺してしまう心理が描かれている。

 

デンマークの裁判所はペッボトルの水ではなく、ガラスのポットに入った水が被告人席に置いてあった。

 

・部下に偽証させてしまった重荷、嘘の後悔。彼を救うためには4年の服役したほうが良かった気がする。でも、子どもはむずかしい年ごろだし父親が必要という妻の気持ちはわかる。でもこのままだと司令官はうつになる。ほころびがでてくる。長い目で見たら、部下を助けるために誤った判断をしたと、認めたほうが本人とまわりの傷が広がらないような気がした。

 

・祖国と関係もない戦争で傷つく不条理。

 

・もし、これが日本だったら、こんなにきっちり法の順守を通す裁判をするだろうか。うやむやにするか、司令官がヒーローになる。さすがデンマークと思わずにいられない。