画家・藤田嗣治を描いた映画。伝記映画ではない(映画を観てもさっぱり藤田が何を考え、どういう人生をたどったかわからない)。イメージの映画。役者がいい。オダギリジョーは似ているのだと思う。中谷美紀は反物をえらぶシーンだけでうまさがわかるが、出番は多くない。
パリから一転してお国のために画家として働いたフジタの心持はわからない。
Wikipediaを読んだら、戦後になってフジタはフランスにもどり帰化している。
いまさらパリに戻っても仕方ないとわかっていたけれど、心底ニホンが嫌になったんだろうと、想像してしまう。
映画は少々退屈だったけれど、藤田嗣治という画家に興味がでてきた。