胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

『地獄の黙示録』

 

 『地獄の黙示録(Apocalypse Now)』 1979年公開

 監督:フランシス・フォード・コッポラ

 主演:マーティン・シーンマーロン・ブランド

 

ずっともう一度観たいと思っていた『地獄の黙示録」がAmazonプライムで無料で出ていた。さっそく観る。今年2019年に『地獄の黙示録 ファイナルカット版』が上映されたので、無料になったのだろうか。

公開当時に観たはずだけれど、細部は忘れている。覚えているのは、ワーグナーを流しながらベトナムの村をヘリコプターで襲う場面だ。

それに川から泥だらけの顔があがるシーン。予告編で使われるけれど、わたしはマーロン・ブランドだと記憶違いをしていた。

中枢参謀は知っているか知らないか、現場は狂気に陥っている。映画の中でも「自分たちが攻撃し、そして負傷者を救おうとする」矛盾が描かれている。空の上から殺しまくる。目の前に死ねないで倒れているベトナム人を救おうとする兵隊。

ウィラード大尉がカーツ大佐に会うために川をさかのぼる。そこここで見る戦場の異常さ。国に帰っても、この異常さから正気に戻るのは大変だろうと想像できてしまう。恐怖からハイになった兵隊たち。

あらためて観てみると、ハリソン・フォードがちょい役で出ている。好きなロバート・デュパルがサーフィン好きの中佐役、ウィラード大尉の部下につく10代の少年兵は、ローレンス・フィッシュバーン(『マトリックス』のモーフィアス役)で、痩せていてかわいい。

 こんな映画はもう作れないだろうと思う。