胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

映画『ナイロビの蜂』

 

ナイロビの蜂 (字幕版)

ナイロビの蜂 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

 『ナイロビの蜂』 2005年公開 イギリス映画

  監督:フェルナンド・メイレレス

  主演:レイフ・ファインズ / レイチェル・ワイズ

 

 行動的な人道活動家の妻とガーデニングが趣味の外交官の夫。製薬会社の悪事を追う妻が殺され、何も知らなかった夫は妻の追っていたものを探そうとして命を狙われるというストーリー。

 そういえば、新型コロナウィルスのワクチン開発もすすめられているけど、膨大な利権がかかわっているだろうな。来年早々に使用許可などというニュースを聞くと、治験はどうなっているのだろうと考える。副作用は? 命の値段を考えさせられる。

 レイチェル・ワイズは、最近では『否定と肯定』で、主役のホロコースト研究家を演じているが、『ナイロビの蜂』では実にかわいくてセクシーだ。

 レイフ・ファインズは生真面目な面白みのない外交官だったが、最後はなかなかかっこよかった。この人は『ハリーポッター』のヴォルデモート役や『グランド・ブタペスト・ホテル』のコミカルな主人公を演じている。芸達者な役者さんだ。

 

 ナイロビといえば、30年前に行ったことがある。はじめての海外だった。

 サファリツアーの取材記事を書くためだった。

 象やサイがまわりにいるキャンプに泊まったり、豪華なホテルに泊まった。植民地のころのお屋敷でのランチとか。観光地では、現地の人がボールペンを欲しがった。裏通りにはいかないようにと言われたけど、観光客が行かないような通りでコーヒーを飲んで、スーパーに入った。「ベトナム人か」と聞かれた。ジーパンにTシャツで金持ちに見えなかったから日本人と思えなかったのだろう。

 さすがにサファリツアーに来る人はお金があるようで、スーツケースを持ちきれいな服を着ていた(わたしは登山靴と登山リュックサックで場違いだった)。ツアーの参加者の紳士はバッグをナイフで切られて財布をすられた。貧乏学生だったわたしは物取りにもあわず、道端の労働者が食べているものをわけてもらったりしていた。学生のバイトだったけど、カメラマンはプロだったので記事はそれなりにまとまって「るるぶ」に掲載された。

 あれからナイロビのニュースが出るたびに気になるが、もどれないでいる。「アフリカの水を飲んだ者はアフリカに帰る」と言われているのにね。