映画『インフェルノ』と『キングスマン』
『インフェルノ』と『キングスマン』に共通するもの。悪役は金持ちである。地球の未来を憂いている。環境破壊のいちばんの原因は人間が多くなり過ぎたことだと考え、人口を減らそうと画策するのだ。『インフェルノ』はウィルスで、『キングスマン』は人間同士の殺し合いで。でも、特権階級にいる人たちは無事なのである。
しかし人口が減ればいいという問題でもないような。廃墟になった町を立て直すにも人がいないといけないし、物が売れなくて企業はどうお金を稼ぐのか。一部の金持ちと奴隷のような民衆がいる構造ができあがるのが目に見えるストーリーが両方の映画にあった。
『インフェルノ』 2016年公開
監督:ロン・ハワード
主演:トム・ハンクス
『ダ・ヴィンチ・コード」からの3作目。フィレンツェやイスタンブールの美しさに行ってみたくなるが、教授の活躍もいまひとつであった。
『キングスマン』 2015年公開
監督:マシュー・ヴォーン
主演:コリン・ファース
「面白い」と評判は聞いていたが、飽きさせない映画。イギリス紳士といえばコリン・ファースでしょうという役者にアクション演技をやらせて観客を喜ばせる。悪役も脇役も犬もいい。