映画『若草物語』(1994年)
若草
続けて1994年版の『若草物語』を観てしまう。感想は、古い1949年版のほうが役者の個性が際立ち、脚本もよくできていたと思う。
なによりジョー役のジューン・アリスンと比べると、ウィノナ・ライダーのジョーは普通の女の子に見えてしまう。エミリーの子ども時代はキルスティン・ダンストだった。この映画の配役は知らなかったけど、キルスティン・ダンストだとわかった。それにくらべて大人になったエミリーは地味で存在感がない。エリザベス・テイラーと比較されてしまうとつらいが花がないのが惜しい。
ローリーの祖父、ローレンスさんも1994年のお祖父さんのほうが良かったし、彼と仲良くなっていく過程も描かれていたが、今回はいきなりピアノが贈られてくるので、おいおいと言いたくなる。
でも、1949年版にはなかったエミリーがジョーの原稿を焼いてしまうシーンなど、そうそうこれは強烈だと思うエピソードが入っていた。1949年版と同じにならないように苦心したことだろう。
さてさて、『ストーリー・オブ・マイライフ』はどんなふうになっているか、家政婦のハンナやベア教授は誰が演じているのか楽しみだ。こういう映画は、脇役にしっかり固めてもらいたい。