胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

安田浩一『団地と移民』

 

『団地と移民』 安田浩一 2019年 (株式会社KADOKAWA)

 

 団地に住みたいと思っている。

 公団住宅にいま外国人が多く住んでいる。問題にしているのは日本人の態度。

 ヘイトやいじめ、無関心。日本人であることが恥ずかしくなるが、どこでも起こることだと思う。

 外国人の中にはブラジル移民の2世や3世、中国の残留孤児の方たち。同じ日本人でも言葉や習慣が違うだけで排除する。

 わたしの住む地域でも「外人(アジア系)のゴミの出し方がなっとらん」と怒る人たちがいる。「これだから中国人は」という人に「彼らを雇った会社がちゃんと教えてあげないといけないし、責任もってもらわないといけないのでは」と言ったら、「えっ」とびっくりされた。「中国人が悪い」と盛り上がらなかったからがっかりしたのかも。でも、安い給料で働せて地域と溶け込むように仲介しない日本の会社も悪いように思うのだけどね。わたしが海外に労働行ったら、ゴミ捨てや買い物やどうしたらいいかわからない。字が読めないと公報や注意書きが理解できない。

 現実は厳しいけれど、となりの国と仲良くしてこれからの時代を乗り切っていかないといけないのではないだろうか。観光に来るアジア人はもてなし、住む人には厳しい。すべてお金の損得でしかない。日本人の倫理や道徳はどこでどぶに捨ててしまったのだろう。