胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

映画『娘は戦場で生まれた』

 

映画「娘は戦場で生まれた」を見る。

映画の冒頭「そんなことを世界が許すとは思わなかった」と監督がいう。

わたしもそう考えていた。いまどき戦争や虐殺が許されるはずがない。しかし、戦争も虐殺もなくなることはなかった。いつもどこかで起こっている。よくニュースになる国やならない国の違いはあるけど、たくさん世界に向けて報道されても変わらない。破壊尽くされて終わる。生き残るのは運でしかないのだろうか。

わたしたちは報道を見て怒る。許されないことだという。しかし、なんの影響もない。世界中がデモをして祈れば違うのだろうか。ベトナム戦争を反対するときは、勢いがあったように感じる。

映画の監督は、自分の撮ったアレッポの現状をSNSであげて、何万のイイネがつきリツイートされても現実には影響しないことになにを感じるだろう。人々はニュースを消費するだけで立ち上がらない。

でも、現状を見てもらうしかない。知らせるしかない。次はわたしたちの番かもしれない。ただ、世界は助けてくれない。自分で戦うしかないのだ。

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