胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

山の空気

山の空気が吸いたくなって、1泊で山の家へ行きました。本当は俳句を作るために籠ったのだけど、俳句は浮かんでこない。何冊か持って行った本の中のムハマド・ユヌス著の『ソーシャル・ビジネス革命』を読み始めたらとまらなくなりました。難しいと思っていたら、わかりやすい言葉で前向きな言葉が続きます。今の日本のニュースを聞いていると「希望」が見いだせないと言われていますが、「希望」は与えられるものではなく、自らが作り出していくというメッセージが伝わり、少し元気になる本でした。それでは、私は何をするのか。

 話は変わりますが、山の家から町の家に帰ると、服も髪も薪の匂いが染みついています。夫が山の家から帰ってきても薪の匂いがします。これは隣のおんちゃんや村の人の匂いです。山の家に住んでいるときは、こんなに薪の匂いをまとっているとは気がつきませんでした。町に住んでみて気がつきました。私は嫌いではない匂いです。懐かしい匂い。でも、これが田舎の匂いなのかもしれないなと思いました。そして、山の家に住んでいるときは、いつもこの匂いをまとって○○さんの素敵なお家とか○○の食事会に行ったりしていたと思うとおかしくなります。彼女たちも私の薪の匂いに気が付いていたでしょう。しかし、綿入りもんぺに穴のあいたセーターを着て長靴はいて、薪の匂いをさせている自分が一番自分らしいと思います。