胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

2018-01-01から1年間の記事一覧

メイ・サートン『70歳の日記』

70歳の日記 作者: メイ・サートン,幾島幸子 出版社/メーカー: みすず書房 発売日: 2016/07/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る メイ・サートンの日記は数々読んできた。『夢見つつ深く植えよ』『独り居の日記』『海辺の家』『82歳の日記…

シリアに関する本2冊

シリア難民 人類に突きつけられた21世紀最悪の難問 作者: パトリック・キングズレー,藤原朝子 出版社/メーカー: ダイヤモンド社 発売日: 2016/11/26 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る シリアに何が起きているのか知りたくて読むが、これ…

カート・ヴォネガット『国のない男』

国のない男 作者: カートヴォネガット,Kurt Vonnegut,金原瑞人 出版社/メーカー: NHK出版 発売日: 2007/07/25 メディア: ハードカバー 購入: 8人 クリック: 71回 この商品を含むブログ (161件) を見る 日本もアメリカのような国に本格的になってきたというこ…

クラッシュ

クラッシュ (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video この商品を含むブログ (1件) を見る ずいぶん前に観た映画である。断片的に場面を覚えているけれど、ほとんど忘れていた。映画をいかした場面転換とシナリオだと思う。上手に登場人物が交差し…

人生は小説より奇なり

人生は小説よりも奇なり メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 美しい映画だった。 誠実な愛があった。そうして現実もよく描かれている。 ベンは、結婚パーティーでスピーチした甥の嫁の世話になる。 彼女は意地悪でなくよくやったと思う。でも…

エストニア2冊

エストニア。バルト三国といわれることを知っているくらいで何も知らなかった。 (バルト三国は、エストニア、ラトビア、リトアニア) 地図を見ると、北欧は近く、隣はロシア。サンクトペテルブルクも近い。これでは、いろいろ大変だったとは想像ができる。あ…

土曜の午後に映画3本

土曜日の午後。夫がいないのでワイン飲みながら映画を3本観る。 モリのいる場所(レンタル版) メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 30年庭から出なかったモリ。でも若い時は旅をしたんだ。ずいぶん前に熊谷守一記念館へ行ったことがある。 …

アントニオ・タブッキ『時は老いをいそぐ』

時は老いをいそぐ 作者: アントニオ・タブッキ,和田忠彦 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2012/02/21 メディア: 単行本 クリック: 9回 この商品を含むブログ (7件) を見る こういう小説が好きだ。時間と時間、人と人の交差の中に少しの真実がある。自…

沢木耕太郎『旅する力』

先週、長野県上田市を旅した。目的は無言館と温泉だったが、帰りに上田の町のブックカフェ2軒により、あれこれ本を買ってしまい、お土産買うお金が無くなってしまった。 この本は「NABO」というバリューブックスが経営している店で買った。 『深夜特急』…

オーシャンズ8

好きな女優さんたちが大集合。サンドラ・ブロック、ケイト・ブランシェット、ヘレナ・ボナム=カーター。アン・ハサウェイも存在感があり、黒人、東洋系、インド系の女優さんたちも楽しそうに演じていた。女優さんと衣装を楽しみ、成功するとわかっても少し…

アフロえみ子の四季の食卓

わたしの理想の食卓だわ。 このワンパターンがたまらなく美味しくて待ち遠しい。 ただ、私の場合はパートナーがいて、魚や肉を食べたい人。 酒飲みだから、つまみもいくつかないといけない。それに痩せの大食い。 なので、ワンプレートにはできないのだけれ…

リンカーン

スピルバーグ監督の社会派映画のつづきで『リンカーン』を観る。 しかし、南北戦争のこと他、史実を知らないので難しい。リンカーンを支持していたのは共和党で、奴隷制存続を唱えていたのは民主党だった。今と違うような。 でも、オバマ大統領が誕生しても…

シンドラーのリスト

長いが飽きずに3時間見入ってしまう。 なぜ、今まで見なかったのか、と思う。 ユダヤ人虐殺、そしてイスラエル国家。 『ミュンヘン』にもつながり、連鎖は続いて複雑になる。 戦争になると、その人のもっている質があらわにされる。 シンドラー役のリーアム…

ミュンヘン

映画の仕事をしている友人が、スピルバーグ監督で一番好きなのは『ミュンヘン』と言うので、観てみた。 1972年9月5日にミュンヘン・オリンピックで起こった、イスラエル選手団の人質殺害事件。殺害したパレスチナの過激派組織「黒い九月」にイスラエル政府が…

ザ・スクエア  思いやりの聖域

2017年のスウェーデン映画。 主人公がチャーミングなので、ダメさ加減が許される。 わたしも主人公ぐらいの善はもっていても、物乞いを無視して東京では歩くだろう。物乞いいるのかもわからない。 美術館のパーティへの闖入者が常軌を逸していて、最後には男…

あん

『あん』観ました。 樹木希林があんを煮る姿をみたいとは思ったけれど、なかなか見れなかったのは、なにか期待通りに涙させるような映画ではないかと、近寄りがたかった。 そうしたら、やっぱりすべてが類型的なんだ。いい話なのかもしれないけれど、これが…

タクシー運転手

1980年光州事件。その時代に生きていたが、ニュースを覚えていない。 映画はよくできていると思う。けっこうハラハラさせられる。金のためにジャーナリストを乗せた運転手の変化もわかりやすい。最後の軍の追っ手を光州のタクシー運転手たちが阻止するところ…

あかい自転車 ‐ビッグ・レッドのながい旅

この絵の技法はシルクスクリーンかしら。版画のような味わいときれいな色にひかれて手に取った。ブルキナファソという国もはじめて知った。 あかい自転車―ビッグ・レッドのながい旅 作者: ジュードイザベラ,シモーネシン,Jude Isabella,Simone Shin,志多田静…

小林豊の絵本

久しぶりに図書館の絵本コーナーに足を踏み入れた。いつもは慌ただしく入り口を一瞥して通り過ぎる。息子たちが小さい頃は通った場所である。図書ボランティアもしていたので、毎週、面白い本はないかと探していた。絵本の本だなに近寄るとわくわくするよう…

「シッコ」

医療費無料、学費無料の国は税金が高いと言われる。 消費税も、日本より高い。 でも、日本人が健康保険料、国民年金、介護保険料、所得税、もろもろの税金を払っている庶民のほうが、いっぱい税金を原っているらしい。消費税だけ比べると安いけど、先進国で…

『パンと野いちご  戦火のセルビア、食物の記憶』

『ベオグラード日誌』につづきこの本を読む。 ノーベル文学賞作家のスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの手法を思い出させた。 しかし、第2次大戦のあとにも戦争、虐殺、難民・・・終わらない。昔のことではない、つい最近、そして今のこと。 難民となった…

ラッカは静かに虐殺されている

第2次大戦が終わってからも人々は市民を殺している。 あちらこちらで。わたしたちは何も知らない。 美しい町がなくなる。 ネットを使った戦い方があるのだとわかる。 ラッカは静かに虐殺されている メディア: Prime Video この商品を含むブログ (1件) を見る

『ベトナム 戦争と平和』

虐殺というものがこわい。とくに民間人が民間人を殺すこと。なぜ、人々は憎しみにおおわれてしまって、同じ人間なのに、ある一定の人種や民族全体を悪と決めつけられるのだろうか。誰かのプロパガンダにすぐにのせられてしまうのだろうか。私たちの中にひそ…

ラッカは静かに虐殺されている

敵を殺すために、村や町を破壊する一般市民が犠牲になり大事な家がコナゴナになる。その裏には大国と言われる国の思惑や金儲けがある。私たちに憎しみを焚きつけて、石を投げさせる。 なにも本当のことを知らない。 なにも言えないけど、勇気ある人がいるこ…

モモ

ミヒャエル・エンデの『モモ 時間どろぼうと ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語』を久しぶりに読んだ。 ここのところのわたしは「時間がない時間がない」と追われている。仕事に家事に机の前に座る時間もないと爆発していた。昔…

ブログ再開します

2017年3月にいちどブログを書くのをやめました。 それから1年半、田舎にこもり、仕事が変わったというか、もとの職種にもどり、 俳句の師匠が死んだのを期に俳句はやめ、 時間があると、本を読んで、Amazonプライムで映画を観ている日々でした。 そして記録…

GLIM SPANKY

松尾レミさんの声にやられてしまった。