『ベトナム 戦争と平和』
虐殺というものがこわい。とくに民間人が民間人を殺すこと。なぜ、人々は憎しみにおおわれてしまって、同じ人間なのに、ある一定の人種や民族全体を悪と決めつけられるのだろうか。誰かのプロパガンダにすぐにのせられてしまうのだろうか。私たちの中にひそまれた不満や残虐性があらわになるのか。あまりにも単純な人間。反省することもない。
ベトナム戦争は軍事戦争だが、民間人を大勢殺した。ベトコンが隠れている、匿っているという疑いだけで、村を焼き払い、森に枯葉剤をまいた。ヨーロッパ人に対してここまでできただろうか。アメリカ人には、ベトナム人は何に見えたのだろう。
アメリカのすごいところは、ベトナムでは懲りず、中東や東ヨーロッパに手を出す。破壊破壊。表立たなくても武器はしっかり売っている。
カラー版 ベトナム 戦争と平和 (岩波新書 新赤版 (962))
- 作者: 石川文洋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2005/07/20
- メディア: 新書
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