胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

『ベトナム 戦争と平和』

 虐殺というものがこわい。とくに民間人が民間人を殺すこと。なぜ、人々は憎しみにおおわれてしまって、同じ人間なのに、ある一定の人種や民族全体を悪と決めつけられるのだろうか。誰かのプロパガンダにすぐにのせられてしまうのだろうか。私たちの中にひそまれた不満や残虐性があらわになるのか。あまりにも単純な人間。反省することもない。

 ベトナム戦争は軍事戦争だが、民間人を大勢殺した。ベトコンが隠れている、匿っているという疑いだけで、村を焼き払い、森に枯葉剤をまいた。ヨーロッパ人に対してここまでできただろうか。アメリカ人には、ベトナム人は何に見えたのだろう。

 アメリカのすごいところは、ベトナムでは懲りず、中東や東ヨーロッパに手を出す。破壊破壊。表立たなくても武器はしっかり売っている。