胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

2021-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスに観た映画4本

戦場のメリークリスマス デヴィッド・ボウイ Amazon ラジオから「戦場のメリークリスマス」が流れてきて、映画が観たくなった。昔観たはずだけど、細部を忘れている。それもそのはず、1983年の公開時に観ている。38年前ではないか。わたしも20代前半。出演者…

映画『アイダよ、何所へ?』

映画『アイダよ、何処へ?』公式サイト 映画『アイダよ、何処へ』を見てきました。 ボスニア紛争末期1995年7月11日、ボスニア東部の街スレブレニツァがセルビア人の侵攻によって陥落した。そこで起こった虐殺をえがいている映画。詳しい映画の内容は、下にあ…

NHK BS1スペシャル シリーズ

我が家にはテレビがない。もう10年くらいは持っていないかもしれない。 ネットで映画ばかり見ているが、テレビがないと困ることもある。 ラジオで相撲中継を聞いても、名前と顔が一致しない。 災害や悲惨なことを目で見ていないので、現実実がない。 評判の…

小柳ちひろ『女たちのシベリア抑留』

女たちのシベリア抑留 作者:ちひろ, 小柳 文藝春秋 Amazon 『女たちのシベリア抑留』 小柳ちひろ著 2019年 (文藝春秋) BSIスペシャル「女たちのシベリア抑留」(初回放送2014年8月12日)のディレクター、小柳ちひろさんが書いた本である。 身近にシベリアから…

東畑開人『心はどこに消えた』

心はどこへ消えた? (文春e-book) 作者:東畑 開人 文藝春秋 Amazon 東畑開人さんの『野の医者は笑う』と『居るのはつらいよ』は面白かった。『居るのはつらいよ』はその年のわたしのベスト1の本だと思った。だから久々の単行本に期待した。『週刊文春』の連…

『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?』

時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか? 国会議員に聞いてみた。 作者:和田靜香,小川淳也 左右社* Amazon 『時給はいつも最低賃金、これって私のせいですか?』 和田静香/協力・小川淳也 (左右社) 10月31日の衆議院選挙の日にこの本を読んでいた。…

映画『MINAMATA』

longride.jp わたしは面白かった。水俣の映画というよりユージン・スミスというダメ人間の誠実さ。むかしのアメリカ人の誠実なジャーナリズム魂。純粋な人間なほど破滅的になってしまう傾向が昔はあったよね。いまは芸術家はまっとうでスマートで、いいこと…

映画『サンマ・デモクラシー』

まだ、沖縄がアメリカの庶民地だったころ、庶民の魚、秋刀魚に高い関税をかけられていることに、憤った魚卸業の王城ウシが税金の還付訴訟をおこした。相手は琉球政府だが、その背後にはアメリカから派遣された高等弁務官が権力をふるっていた。ウシさんの裁…

映画『シャン・チー』

マーベル映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は公開されて3日目ぐらいに観に行きました。仕事が暇で「もう帰っていいよ」と言われたのが15時。ダッシュで映画館に行き15:15分に間に合ったのです。 評判もいいらしいのですが、面白いですよ。ファンタ…

秋になりました。

気分を変えるために、ブログのデザインを変えてみました。 このブログも2008年からはじめている。その前にも別のところでブログを書いていたので長い。といっても、最近は映画や本の備忘録となっている。相変わらず映画はよく見ていますし、本も読んでいます…

『すべての見えない光』アンソニー・ドーア

すべての見えない光 (新潮クレスト・ブックス) 作者:ドーア,アンソニー 新潮社 Amazon 『すべての見えない光』 アンソニー・ドーア (新潮社) すごい小説だった。うなりながら読む。ひきこまれながら読む。ハラハラしながら読む。うっとりしながら読む。 詩情…

映画『ペトルーニャに祝福を』

「ペトルーニャに祝福を」 2019年 監督:テオナ・ストゥルガル・ミテフスカ 主演:ゾリツァ・ヌシェヴァ 北マケドニアの小さな村で、川に投げ込んだ十字架をいちばんに拾った人に幸運が授かるという行事がある。その十字架を女性である主人公が拾ってしまっ…

映画『ホテル・ムンバイ』

ホテル・ムンバイ(字幕版) デヴ・パテル Amazon 映画「ホテル・ムンバイ」 2019年 最近、映画館へ行っていない。Amazonプライムでも見ていない。勉強しなくちゃいけないことがあり、書かなくちゃいけないことがあって時間をとられた。 一段落したので、映画…

映画「ノマドランド」

「ノマドランド(NOMADLAND)」2020年 監督:クロエ・ジャオ 主演:フランシス・マクドーマン 原作は、ノンフィクションの『ノマド 漂流する高齢労働者』ジェシカ・ブルーダー著(春秋社)ということで読んでみたい。 家を無くし改造したバンで暮らしはじめる…

映画「ミナリ」

「ミナリ」2020年 監督:リー・アイザック・チョン 農業やるとなると、ぜったい天候やら何やら障害が出るなとドキドキする。 妻のどうせうまくいかないと思う気持ちの方に同調してしまう。 農業が軌道にのるにはお金がかかる。 子役がいい、お祖母さん役がい…

『シリアの秘密図書館』

シリアの秘密図書館 (瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々) 作者:デルフィーヌ・ミヌーイ 発売日: 2018/02/28 メディア: 単行本 『シリアの秘密図書館 瓦礫から取り出した本で図書館を作った人々』 デルフィーヌ・ミヌーイ著 藤田真利子訳 (東京創元社…

映画「天国にちがいない」

「天国にちがいない」 2019年 監督:エリア・スレイマン 主役は監督であるエリア・スレイマン。ナザレ出身のパレスチナ人。キリスト教徒である。自宅の庭には大きなレモンの木がある。家族を介護していた遺品が残っている。介護用品などを処分して彼は旅立つ…

映画『DAU ナターシャ』

『DAU.ナターシャ』 監督:イリヤ・フルジャノフスキー すこし退屈した。異次元の撮影ということだが、場面は食堂と宴会とセックスと尋問。 食堂の定食は量が多くて美味しそうだった。ロシア人は酒に強い。尋問中も飲み合う。息苦しい雰囲気が出ているとは思…

『石原吉郎 シベリア抑留詩人の生と詩』 細見和之著

石原吉郎 - シベリア抑留詩人の生と詩 作者:細見 和之 発売日: 2015/08/24 メディア: 単行本 図書館の本棚でなにげなくとった本。 石原吉郎の名は知っていたけど、詩も人生もよく知らなかった。 本人の作品より先に伝記を読んで予習みたいなものであるが、細…

礒崎純一『龍彦親王航海記』

龍彦親王航海記:澁澤龍彦伝 作者:礒崎 純一 発売日: 2019/10/31 メディア: 単行本 『龍彦親王航海記』 礒崎純一著 (白水社) 澁澤龍彦の伝記である。わたしも若い頃好きだった。『ねむり姫』や『高丘親王航海記』等は日本文学の中では気に入った作品で、いま…

映画『マリッジ・ストーリー』

監督:ノア・バームバック 主演:アダム・ドライバー / スカーレット・ヨハンソン 久しぶりに映画を見る。 12月にネットフリックスに入った。 「愛の不時着」を見るためだ。見ましたよ。けっこう長くて少し飛ばしながら見た。 面白い。脇役の人たちがいいね…

アーシュラ・K・ル=グウィン『ゲド戦記1~6』

年も明け、あっという間に20日大寒も過ぎてしまった。それにしても今年は雪が多い。 年末年始からもずっと山の家に帰らないで、町の家に暮らしていた。町の家はマンションなので、雪掻きは自分の駐車場のまわりくらいなもので楽である。山の家は雪に埋もれて…