胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

NHK BS1スペシャル シリーズ

NHK BS1スペシャル「コロナ新時代への提言3 それでも、生きてゆける社会へ」 – クリエイティブ ネクサス | CR-NEXUS

我が家にはテレビがない。もう10年くらいは持っていないかもしれない。

ネットで映画ばかり見ているが、テレビがないと困ることもある。

ラジオで相撲中継を聞いても、名前と顔が一致しない。

災害や悲惨なことを目で見ていないので、現実実がない。

評判の良いドキュメンタリーもあるけど見られない。

そいうわけで、NHKオンデマンドに入りました。

この勤労感謝の日をふくめた連休はテレビ漬けでした。

BS1スペシャルにはまりました。

まずは、「日本人はなぜ戦争へ向かったのか」を見ました。11月30日で配信が終了というので、第5回までいっきに見ました。

満州事変は1931918日。私が生まれるたった30年前だ。戦争に向かったのは、軍部の暴走だけでなく、無能な政府、豊かになることを望んだ国民、あおったマスコミ、いろいろが絡まっているが、世界情勢をきちんと読めず楽観主義で、場当たり主義の政治家たちの方針の間違いがある。なんだか、現在も変わりないようで怖い。この時も列強は帝国主義から民主主義への移行が進行中だったのに、日本は古い帝国主義に侵されていた。列強が植民地を持っている。日本が大国になったのだから、植民地を持っていておかしくないだろうと考えた。しかし、列強国は植民地問題に突き当たっていた。人々の間でも民主主義が広まってきた。

今の時代の気候変動問題も同じかもしれない。深刻に受け止め方策を考える国々の中で、日本は楽観的で、危機感がない。いつしか時代遅れになっている。それを認められずにプライドだけ高いから方針を変更できない。暗澹たる気持ちになる。

「欲望の資本主義」シリーズも過去にさかのぼってみました。頭がすべてを吸収できないけど、哲学者のマルクス・ガブリエルは本当にロックスターのように元気でテレビ映えする。そうして哲学を勉強したくなる。

そのほか、戦争シリーズは今の日本人はもう一度みておいたほうがいい。

昨日は、321「コロナ新時代への提言 それでも生きてゆける社会へ」を見る。出演者は斎藤幸平、山口周(独立研究者)、磯野真穂(医療人類学)ミヒャエル・エンデの『モモ』を取り上げながら、現在の成長と効率第一の世界の限界を話す。

いまの学校が特に画一的になって、さらに息苦しい世界になっていないか心配だ。子どもの自殺が増えているのは、もっともっと衝撃的なことだろう。もっと余裕がある優しい社会にならないのだろうか。でも、こういう知識人達がいいこと言っているけれど、政治家や庶民には届かないで、経済経済と進んでいき、自ら長時間労働を受け入れる。国民が変わらないと。どうやったらいいのだろう。

勉強しなくちゃと思ったけど、心のどこかで日本は変わらないという諦めがある。諦めないことが大事だと思うのだけど。