ベトナム 4日め
サイゴン川の朝日。
どこでも早起きなのでサイゴン川まで歩く。
朝は道路清掃の人ぐらいで町は静か。川沿いには散歩やジョキングする人がいる。
ホテルで朝ご飯。ハノイと違って、日本人ばかりのお客さん。となりのテーブルの女の子のグループに話しかけたら、「メコン川へ行ってきた」とのこと。行ってみたいな。
朝ご飯をふだん食べないのに、ホテルでたっぷりのカフェオレを2,3杯飲み、色々食べてしまうと昼ご飯を食べなくて済む。安上がりだけれど、あとで考えると、もっと外の食べ物も食べればよかったと思う。
ホテルを出てサイゴン大教会へ。まだ改修工事しているみたい。教会となりの公園では大きなイベントが開かれている。みんな黄色いTシャツを着て、小学生くらいの子どもたちから高校生くらいの子が集団で踊っている。舞台にいるのは有名人かもしれない。軍人もいる。ベトナム語がさっぱりわからないので、なんのイベントかわからない。
旧大統領官邸前を通って「戦争証跡博物館」へ行く。うえの写真は日本でのベトナム戦争反対運動を紹介していたコーナーの写真。ゼッケンをつけたサラリーマンの話をどこかで聞いたことあるなと思ってみていた。(家に帰ってから、この方が金子徳好氏ということを知り、Amazonkindleで『ゼッケン8年』を買う。8年もゼッケンをつけた通勤していたのだ。)
戦争カメラマンたちの紹介ブースには、日本人カメラマン沢田教一のコーナーもあった。彼の撮った写真は観ている、名前も聞いたことがあるが、よく知らない。
ベトナム戦争は遠いお話ではなく、わたしが生きていたときに起こり、テレビでも写し出されていた。かすかに記憶がある。でも、そういうことに興味がある家族ではないし、まわりで話題にする人もいなかった。ベトナム戦争のことは何も知らない。大人になってからベトナム戦争関係を少し読んだり、映画を観ていただけである。でも、枯葉剤だけは許せない。核爆弾と同じぐらいの人間に対しての冒涜だと思う。こんなものを撒けたのは相手がアジア人だから。中東だから。そう思う。
枯葉剤の被害を展示した階の最後に、障害を持つ方たちが販売をしていた。施設で作ったものだろうか。仕入れて売っているものもある。わたしはベトナム女性のしおりを15枚買った。1枚60,000ドン×15枚で630,000ドン。約3,150円。お金を受け取ってくれたのは車いすに乗った小さな青年。スマホを使い計算していたけど、指が曲がっているので、商品を袋に入れられない。わたしに自分で入れてくれとジェスチャーで示す。最後に彼は「サンキューマダム」とうやうやしくお礼を言ってくれた。かれの「サンキューマダム」の声がホーチミンの思い出として響ている。ホーチミンではどこでも日本語で「おねえさん」と言われて少々うんざりしていたので、彼のマダムにはぐっときた。
「戦争証跡博物館」を出て、ベンタン市場まで歩く。
ベンタン市場の感想は高い！である。日本人にしたら安いだろうと言われそうだけれど、日本と同じぐらいの値段だ。暑くて疲れて、アイスコーヒーを飲んだ。200,000ドンを払えと言われた。日本円にして1,000円。日本より高い。でも、ランチョンマットセットのお土産を買う。
市場を出てから、さてどこへ行こうかなと地図を見ていたら、バイタクシーのおじさんが声をかけてくる。ホンさんという名前。日本語が少しできる。わたしは道を聞くが、彼はお客さんの寄せ書きを見せてくれる。ノートに英語や日本語で、ホンさんの案内が楽しかった。ありがとうなどと書いてある。わたしも疲れたし、バイクに乗ってバイクの波の中に入ってみたかったので、ガイドをお願いする。
けっきょく、たいそうぼられたのかもしれないけど、4時間ぐらいバイクに乗って、スコールを浴び楽しかった。ホンさんがいろいろな寺院や日本人がかかわった道路など案内してくれるが、わたしの観光地図ではどこをどう走ったのか、よくわからない。
最後にチャイナタウンだというところに行った。ビンタイ市場もあったからチョロン地区というあたり。ホンさんは「ここのほうが安い」と言うけれど、一緒にコーヒーを飲んで、コーヒーと蓮の花茶を買ったけれど安くはなかった。でも、市場は見事。1週間くらいキッチン付きの部屋を借りて自分で料理してみたい。野菜もフルーツも肴も肉もすべておいしそう。市場はいいね。
ホンさんとの観光も終わって、シャワーを浴びてから夕食のために街に出る。
ホテル近くにあるホーチミンおじさんの像を仰いでホーチミンにお別れだ。
像の周りにある白い花はなんというのだろう。ジャスミンのような香りがしていた。
夜中0時くらいに出発する成田行きに乗り日本に帰る。
Xin chào (シン チャオ) こんにちは
Câm on (カム オン) ありがとう
(ベトナム語表記が出ないので、正確なベトナム字ではないです。)
ベトナム語で覚えたのはこれだけ。
いつのしか、ホアンキエム湖に再開できる日はあるのあろうか。
