胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

新崎盛輝著『沖縄現代史』

 

沖縄現代史 (岩波新書)

沖縄現代史 (岩波新書)

 

 

「踏みにじられてきた」という言葉しかでてこない。

そして沖縄は遠い。沖縄サミット、沖縄海洋博、沖縄リゾートブーム、テレビのニュースに流れていた言葉は覚えているが、沖縄の姿をニュースは伝えない。

 ヤマトの学校で教えられることもない。

 同じ日本人でも何も知らない人が大多数。

 悲劇はそこここにある。沖縄だけではない、と言うかもしれないけれど、

 日本人はなぜアジアを蔑視するのだろうか。

 わたしのまわりにはアジア好きが多いが、経済的差を根拠にしているのだろうか。

 アジア蔑視のかたすみに沖縄があるような気がする。

 

 ネットの発達によって、沖縄の新聞が書いていることも知ることが出来、デモの様子や市民の抵抗も目にすることが出来る。ながくながく虐げられてきた。

 沖縄も広島と長崎、水俣、成田、もろもろのあとの福島。

 

 それも第2次大戦後、大義ないアメリカの戦争に加担していく。

 すべてはお金とかなにか権力の問題なのだ。

 アメリカの戦争も第2次世界大戦でドイツを倒すときまでは、大義もヒューマンもあったかもしれない。ベトナム戦争以後はお金と権力と利権のための戦争という陰の部分が前面に出てきた。人々もそのことに気がついているけれど、だまされてしまう。なんどでも憎しみをあおられ分断させられる。