胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

『すべての見えない光』アンソニー・ドーア

 

 『すべての見えない光』 アンソニー・ドーア (新潮社)

 

 すごい小説だった。うなりながら読む。ひきこまれながら読む。ハラハラしながら読む。うっとりしながら読む。

 詩情あり、歴史があり、博物誌があり、ボーイミーツガールがあり、サスペンスがある。

 こういう小説を読むと、ほんとは不思議なものだと思う。映画やドラマのように映像を見せないのに、脳内があの時代のヨーロッパに飛んでいく。