胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

小林豊の絵本

 久しぶりに図書館の絵本コーナーに足を踏み入れた。いつもは慌ただしく入り口を一瞥して通り過ぎる。息子たちが小さい頃は通った場所である。図書ボランティアもしていたので、毎週、面白い本はないかと探していた。絵本の本だなに近寄るとわくわくするような気持ちが蘇る。空気が変わる。もう何年も来ていなかったので、面白い絵本もあるだろう。棚をみまわしたら、小林豊の絵本が並んでいた。これもなつかしい。息子が好きだった絵本。そのころ、ひとりのパキスタン人の男性と知り合って、私たちはパキスタンの熊と呼んだ。彼は言う。彼の村は美しく野生のリンゴがあるのだそうだ。リンゴが胡桃のように野生で育つのか、美しい村を思うとき、小林豊の絵本をみつけ、こういう感じなのかなと思った。息子はまだ保育園だった。パキスタンで大地震があり、パキスタンの熊が日本で募金活動をしていたので、息子は貯めてあった1万円を募金した。いつか、パキスタンに行きたいねと話した。あれから、20年たって、私たち家族も引っ越しを繰り返し、パソコンを変えているうちに、彼のメールアドレスがなくなった。今頃、パキスタンの熊はどうしているだろう。息子は、先日、パキスタンではなくトルコへ行ってきた。

戦争で、災害や飢餓で村を出ていかなければいけない人たち。子どもたち。昔のことではなく、今も起こっている。美しい村や町を絵本にとどめる仕事はありがたいと思う。そして、幼くして小林豊の絵本に影響されている息子がいる。

せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち)

せかいいちうつくしいぼくの村 (えほんはともだち)

 

 

 

せかいいちうつくしい村へかえる (えほんはともだち)

せかいいちうつくしい村へかえる (えほんはともだち)

 

 

 

ぼくの村にサーカスがきた (えほんはともだち)

ぼくの村にサーカスがきた (えほんはともだち)

 

 

 

ぼくの家から海がみえた (カラフル絵本)

ぼくの家から海がみえた (カラフル絵本)

 

 

 

ぼくは弟とあるいた (絵本の泉)

ぼくは弟とあるいた (絵本の泉)

 
ぼくと弟はあるきつづける (レインボーえほん)

ぼくと弟はあるきつづける (レインボーえほん)