胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

「シッコ」

 医療費無料、学費無料の国は税金が高いと言われる。

消費税も、日本より高い。

でも、日本人が健康保険料、国民年金介護保険料、所得税、もろもろの税金を払っている庶民のほうが、いっぱい税金を原っているらしい。消費税だけ比べると安いけど、先進国では税で賄うところを保険料という名のもとに徴収している。

うちはしがない自営業だけど、保険料、介護保険料を払うのが大変。お金がないから、保険料は払っているけれど、病院にはなるべくかからない。今も胃が痛いが、大きな病気でいくらかかるか心配で、自己治癒力に頼ろうと思っている。たぶん、要介護状態になってもサービスは、それほど使えないのである。

そして、国民年金は安い。満額払っていないし、月5万円いかないだろう。

どういう老後になるのだろう。

自己責任と言われればそれまで。将来を考えると暗くなるから、今頑張って働く。

そう怠けていたわけではなく、働いていたのだ。

からだを壊しても自営業は休めない。

 

でも、医療や教育が無料で老後がなんとかなると思えば、鬱になる人も減るし、子どもも産むし、あらたなチャレンジをしてみるのではないか。ヨーロッパやキューバやカナダがバラ色ではないと思う。それぞれ問題を抱えているのだろう。でも、基本的人権を大事にしている点はうらやましい。

映画の中のフランスの元国会議員さんの言葉

「国家の支配には2つの方法がある。恐怖を与えること、士気を挫くこと。

教育と健康と自信を持つ国民は扱いにくい。 ある種の人は思っている。”教育と健康と自信は与えたくない” 手に負えなくなる。

 世界の1%が80%の富を独占している。よく皆は耐えていると思うが、

貧しく、士気を挫かれ、恐怖心があるため―命令を聞いて、最善を祈るのが一番安全だと思っているんだ。」

 

  そうか、虐殺の旅にまっさきに知識人が対象になるのがわかった。

 

 

シッコ(字幕版)

シッコ(字幕版)