胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

成田千空

 成田千空 大正10年生まれ。青森県五所川原に住んでいた。

 雪よりも白き骨これおばあさん

 何かでこの句を読んで「いいな」と思った。最近の目標にして時々読みかえす俳人です。

 四温かなペン胼胝一つ芽のかたち

 春の日や花園となる棺の中

 骨肉の骨を拾いてあたたかし

 新米を大きく握る農婦かな

 根菜をたっぷり煮て十二月

 われとわが千の空から華吹雪

 『忘年』より