ソーシャルワーカーという仕事
- 作者: 宮本節子
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2013/02/01
- メディア: 新書
- クリック: 17回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
ソーシャルワーカーの心構えについて、わかりやすいが深いお話。こういうことを講義できる教師が私が勉強した大学にはいなかった。大学で憲法を習ったのは、「日本国憲法がソーシャルワーカーの重要な支柱」だからである。そこを大学できちんと教えて欲しい。
そして現在の日本で問題になっていることは、経済的貧困を抱えると同時に生活を支えるあらゆるもの、人間関係、教育、職業、文化、知識、意欲等々の欠乏や欠落がおこり、それが次世代へ拡大生産されているということです。
まさにそう。どうやってそこに介入してケースワークするのか。個人の問題ではなくなっている。大きなところで歪んでいるのに、個人の問題や資質に責任を押し付けられているが、そろそろ社会も貧困やそれに伴う排除を考えていかないといけないのに、逆の方に国は進んでいくように見える。格差拡大である。ソーシャルワーカーにとっても厳しい時代が来るのかな。