胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

お盆準備の朝市

朝市まで散歩。お盆モードに突入していた。

車の誘導係の人が何人もいて、
お客さんがたくさん花を抱えて帰って行く。
盆花を買いに来ている。
安いのだ。

私はトマトだけ買う。
トマト100円。親子でトマトだけ売っていた。鶏糞など動物性の肥料は使っていないとのこと。
息子さんが「もっと入れてやれ」と、母親に言い。
お母さんが、袋にトマトをどんどんいれてくれる。
あとは、息子のお弁当用に枝豆チーズコロッケとハムカツを買う。240円。

コーヒーを飲んでいる時に、隣に座ったおじさんが、
「昔のお嬢さん」と言って、話しかけてくれる。
「ずっと昔のね」と答える。

昨日、飲み過ぎて二日酔いとのこと。
「スナックをやっている」というから、「おじさんが?」と聞いたら、
「かみさんが」とのこと。
おじさんは、テキヤをしているそうだ。
かき氷を売っているとのこと。
「この夏は暑いから、売れたでしょう」
と言うと、
「良く売れたな。さんさも花火もかみさんも手伝って、やった」
と話す。
「冬は何を売るの」
「タコ焼きだ」
「そうか」
「ふだんは、鳶をしている」
と、足元をさして言う。
黒い地下足袋を履いている。
「建築は、今忙しいんじゃない」
と言うと、
「いや、駄目だ」
「もう70になる。どこも雇ってくれない」
「大手は特に、S建設なんか55歳までだ」
「危ないから?」
「そうだな。小さな仕事もらっている。孫がいっぱいいる。
稼がないとな。小遣いもやれない」
「いいね。多角経営だね」

こんな会話ができるのも、朝市ならでは。