胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

天のしずく


 昨日、辰巳芳子さんの姿を描いた映画『天のしずく』を観てきました。映画を観ていてお腹が空きました。映画に出てくるスープや食卓に出ているものをお相伴したいという願望が湧きあがってきます。鎌倉の家の庭は山の家を思い出し、春のシーンは胸が踊る記憶が思いだされ心地よくなりました。ふわっと気持ちよくなり過ぎて、美術家との対話の場面はうっかり眠ってしまいました。
 スープが縁で出会った宮崎さんとの会話、「80を過ぎて見たり聞いたりすることは別ね」「80を超えてから、やっと今わかったということがたくさんあります」を聞いていたら、役目が終わったら死んでもいいかなと思っていたけれど、80歳で見える景色を見てみたい、はじめて長生きしたいと思いました。
 最近、映画のプログラムを買ったことはありませんでしたが、映画に出てくるスープのレシピが載っているというので、プログラムを買いました。さっそく、夜に玄米スープを作りました。息子二人に飲ましたところ(夫と犬は山の家へ滞在中)、「何これ、おいしい」と言っていました。玄米を炒っているときから「いい匂いがする」と台所に来ていました。若い息子達が美味しいと思うだろうかと心配だったのですが、玄米スープは癒し効果があるようです。

 今夜は、レシピのけんちん汁を作りました。実に美味しそうです。餅もついたので、息子達にはけんちん汁に焼き餅を入れてあげます。手をかけて作れば美味しいものはできるのです。わかってはいますが、明日から仕事なので、辰巳芳子気分に浸っているのも今日までです。おおいに手抜きの家事の平日となります。