胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

聲の形(こえのかたち)

 先月『マガジン』で読み切りで掲載された『聲の形』が評判になっていた。普通学級に転校してきた聾唖の女の子が主人公の話である。読んでみようと思いつつ買うのを忘れてしまった。
 ふと、思いだして息子たちに「『マガジン』で障害を持つ子の漫画が評判になっていたのに、買うのを忘れた」という話をした。そうしたら、息子が2階に上がって、「これでしょ」と、その『マガジン』を持ってきてくれた。今まで『マガジン』を買ったのは2回だけだとか。いつもは、友達のを読んだり、コンビニや本屋でさらっと立ち読みしていたそうだ(すみません)。『聲の形』がすごいと思って、買ってしまったとの事。友人たちの間でも評判はいいそうだ。しかし、漫画にでてくるいじめる男子や「私は関係ない」としらばっくれる女子たちは、「フツ―にいる」と言う。そこに関係なく、へらへら学校生活をやり過ごすのも技術がいるようである。
 一番好きな場面は、主人公といじめた男子が取っ組み合いのけんかをしたところだった。あのときの主人公の笑顔がいい。ラストは、いきなり少女漫画のようだけど、それもいいかもしれない。この漫画を思わず買ってしまう息子や感動している息子の友達たちを見ると、今の若者もいい感度していると思った。