胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

三沢厚彦 ANIMALS 2014

お彼岸の秋日和。予定では、お萩を作って山の家へ出かけるつもりだったが、マンションで家事をすることにした。衣替えもしなくてはいけない。最近、朝は寒くてセーターが欲しくなるくらいだから。お布団も干したい。
 先日、秋田のTさんが話していた。会社を経営していたバリバリのキャリアウーマンの頃(今もフリーのバリバリだ)、気分が落ち込んでうつ状態になったとき、紙に自分の気持ちを書き出してみたそうだ。自分はどうしたいのか、何が原因で落ち込んでいるのか。その時に、布団を干したい!という言葉がでてきたそうだ。自分は家事が好きなのに、仕事が忙しいから見ないようにしていた。気持ちの良い布団で寝たいと思った。それで、1週間仕事を休んで家にいた。電話で部下に指示を出しながら、家事をした。それから、10人いた従業員を少しづつ減らして、今はフリーのスタイリスト他で働いている。フリーの方が自分の気持ちにあった時間が作りやすいし、従業員に給料を払うために仕事の量を増やしていかなくてはいけないストレスが無くなり、独りになって良かったようだ。

私も今日はドライブより家事がしたいと思った。心の声には逆らわない方がいい。それが心の健康のもと。

午前で家事も終わり、午後は県立美術館で開催中の「三沢厚彦 ANIMALS 2014」展を観に行く。
私は、三沢厚彦を知らなかった。観てびっくり。これは楽しい。まるで「バムとケロ」の世界だと思った。どこらへんが「バムとケロ」かというと、ところどころに小動物がいることと、動物たちの写実でもなく、キャラクターでもなく、どこか絵本に出てくる動物たちに近い。

大きな象の下に、「くぐらないでください」という看板が置かれていた。象の足元をくぐってしまう人がいるのだね。大人でもくぐれるぐらい大きいものね。

ちょうど、三沢厚彦と中沢新一の対談があった。生の中沢新一をはじめてみた。
三沢さんの動物は、天使のようなという話もあった。両性具有な神話の世界にいる動物に似ているという話をしていた。

山の家は、動物に囲まれて暮らしている。庭に鹿が遊び、熊が通り、キツツキが木の家に穴を開けていく。恐い部分もあるが、私たちも神話の人間になって動物たちと交流して生きていけないだろうかと夢想する。

息子たちに見せたいな。小さい頃は、展覧会に連れてきたものだが、アートへの興味は育たなかった。今日も次男はサッカーの試合。お弁当箱にお萩を詰め込んで持たせた。ただのスポーツバカ男子になってしまったわ。いったい将来何をするつもりか想像もつかない。