胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

辻まことの世界

続・辻まことの世界

続・辻まことの世界

辻まことの世界』を読み返していた。(写真は『続・辻まことの世界』です。)

「写生帖」と「山賊の話」は、辻まことが戦争中の中国で見たものを書いている。これでもおさえて書いているのだろう。兵隊に入った辻まことが、自分は山賊の一番下っ端の子分になっていたという驚きとショック。人間としての正気を取り戻すために見る山並み。昔読んだときも、胸をつかれたが、今読むと、日本人は何も変わっていなかった事実に暗澹気持ちになる。また、中国や韓国が日本を許せないという気持ちが3世代経ても消えないことがよくわかる。