胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

 選挙の開票速報を観ていても仕方ないと思い映画を観ることにする。
 
マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は、メリル・ストリープの演技ばかりに目がいき、内容自体は少々退屈。サッチャー政権時代の労働者のデモやフォークランド諸島の戦争などの実写が出てくると、そういうことがあったな。私もニュースで観ていた。遠い国の出来事のようだったが、ここから日本も格差がはじまっていたんだなと思う。
戦争を回避したい意見もあるが、首相の「たたきつぶす」という意志により決まることが描かれていて恐い。戦死した家族に、自筆でお悔やみの手紙を次々に書いている場面があるが、そんな手紙をもらってありがたく思わないといけないのか。日本でもお国のために死んだ人を持ち上げるが、死んだ人間や家族にまた「お国のために死ねてよかった」と、言わせる時代が来るのだろうか。
誰もが間違っていると思いながらも進んでいく戦争の恐さだ。
サッチャーの性格の悪さと孤独は、伝わってきた。支えた夫が良い人にみえるが、実際はどうだったかわからない。