胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

日本現代詩歌文学館


 写真は、北上にある「日本現代詩歌文学館」にある、移築復元した山口青邨宅です。

 先日、用があって雫石から沢内に入り、和賀をまわりました。緑きれいな季節です。山の家だけでなく、どこの里山も田植えが終わり、畑を整え、山や庭には初夏の花々が咲いています。どんな山の中にも家がある。まだ踏ん張っている里山は10年後、20年後はどうなっているのだろうと考えながら車を走らせました。用を終え、北上まわりで盛岡へ帰ろうとしたら、国道が土砂崩れで通れないとのことで、秋田道で北上へ。「高速道路嫌だな」と思いましたが、秋田道も工事があり、全体的にノロノロ運転で、ゆっくり北上へ。
 北上へ入ると、道に見覚えが。昔むかし、夏油スキー場や夏油温泉に通った道。鬼の館も気にいって息子たちを連れて遊びにいきました。山の家で子育てしていた頃は、買い物や映画など遊ぶため北上に来ていました。盛岡に住んでから、来ていないな北上。
 でも、北上で見たいところがありました。日本現代詩歌文学館です。ここなら、ある読みたい俳人の全集があるだろうと。昔むかし、家族とは来たことがありました。小さな息子と庭で遊んだだけで、中は入っていませんでした。山口青邨宅は見学して、「こういう家もいいな」と思ったのです。昭和の懐かしい家です。
 今回は、閲覧室に入ってびっくり。まず、俳句、短歌、詩集の結社誌や同人誌がそろっています。普段読めない人の句集、歌集、詩集もずだーと並んでいます。
 久しぶりにわくわくしました。お金がないので、詩集もなかなか買えません。少し遠いけど、月1回は来て、いろいろ読んでみたいな。無名な人から有名な人までたくさんの言葉が詰まった宝の山(高価なものだけではない、子どもが集める雑多な宝物)なのでした。
 もう午後だったので、いくつか俳誌を読んで帰りましたが、帰りの車の中で、『海程』が置いてあるということは、私の言葉もあの宝の山の隅に転がっているのだと考えました。誰も見ないけれどね。

 まあ、がんばろう。