胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

時給880円

新聞の折り込み広告に入ってくる求人チラシ。いつもは他のチラシと共に古新聞の束に投げ込んでいましたが、よく見てみることにしました。
なぜかというと、今度の仕事に就労支援も入ってくるので、この地域の求人や給料も勉強しておかなくちゃと思ったわけです。

この中で、目をひいた求人がありました。
県立図書館スタッフ募集です。
いつもお世話になっている図書館ですが、あまり品揃えが良くないと思っています。市立図書館の方が読みたい本があります。
それを夫に言ったらら、県立図書館は「業者委託だから」と言います。

この求人は、それを思い出しました。
求人しているのは、県ではなく「(株)図書館流通センター」という会社です。
何に驚いたというのは、時給が司書資格がある人で、880円。資格なしの人は、830円ということです。大学出て司書の資格を持っていて880円ですか。ひどいですね。
この県の最低賃金は、695円ですから、昼間のコンビニの時給よりはいいです。
でも、880円で1日8時間働いて、7040円。1か月20日働いたら、140,800円。
この地域では、いい部類に入るのでしょうか。
社会保険完備とあるので、手取りは10万少しになります。
働いている人は、女性が多いので、親と住んでいる人や夫のいる人かもしれません。ひとり暮らしをするには厳しい金額です。

よそのことは言えません。
私が働く福祉業界も賃金レベルは低いです。
障害の作業所で働く男性は、自分たちは生活保護以下だと言っていました。奥さんと二人で稼いでも、けっこう厳しいです。

そうして、賃金があがる見込みはなく、ボーナスがあるところは少ない。

図書館でも福祉でも、やりがいのある仕事だと思われるかもしれませんが、やりがいだけでは食べてはいけません。母子家庭だったら、トリプルワークしなくてはいけないかも。

地方の方が物価が安いと言われますが、そうは感じません。
地方だと、公共交通機関が利用できなくて車を持たないと、移動できないということがあります。車は金食い虫です。でも、車が必要。バスもあまり来ない所で、車がないと子どもの迎えも行けない、病院も行けない。何より、仕事に行けない。
生活保護レベルの収入なのに、車を手放せないから生保にはなれない。そのために節約するのは、食費だったり交際費だったりするので、心身疲れて病気になるという悪循環。

今の政権が「同一労働同一賃金」ということを言いだしています。でも、欧州で言う「同一労働同一賃金」にならないような気がします。

生活保護を受けていない世帯の収入が生活保護費より低いことを理由に、生活保護費を低くしようとします。違うのではと誰もが思うのではないでしょうか。
生活保護より低い年収で生活していることがおかしいのだと。

これと同じように「同一労働同一賃金」が捻じ曲げて利用されなければいいと思いました。


そういえば、去年の夏に県立図書館に本をリクエストしました。
市立図書館に普通に置いてあるリクエストカードがどこにもなく、スタッフに聞くと、探してきてくれました。
しばらくしたら、男性から電話があって、私のリクエストした本を買うことに決定したと知らせてくれました。あれから、半年たちますが本は来ていないようです。
もう、諦めています。