映画『女神の見えざる手』
『女神の見えざる手(Miss Sl0ane)』 2016年公開
監督:ジョン・マッデン
主演:ジェシカ・チャステイン
『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェシカ・チャステインが再び孤独な戦う女性を演じるサスペンス映画。勝つか負けるかのどんでん返し。アメリカのロビー活動の熾烈さ。銃規制のために水面下ではいろいろな攻防があるのは本当のことだろが、ここ映画は正義が何かを訴える映画ではない。勝つためにはどうするか。人を信用しない、利用する。先を読んで仕掛けていく。
※以下はネタバレあるので読まないで。
彼女の前にマークの代わりに現れたデリバリー情夫。心配しました。スパイじゃないか、相手側にスキャンダルに利用される、「気をつけなさいエリザベス」とハラハラ。案の定、敵側は彼を公聴会に証人として呼ぶ。弁護士は「私生活は関係ない」と叫ぶ。でも証人は「彼女とはホテルで会ったことはない」と証言する。そして、彼女を見もせずに立ち去る。かっこいいじゃないか。怪しいと思ってごめん。この映画の中でいちばん誠実な人かもしれない。