胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』シーズン6

 

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アメリカのテレビドラマ『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』シーズン6。

主演 シャーロック:ジョニー・リー・ミラー

   ワトソン:ルーシー・リュー

 

 『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』シーズン1~5まで立て続けに観てきた。シーズン6がAmazonプライムで無料配信になったので観始めたけど、なんだか調子が出ない。面白くない。事件の解決が安易になって謎解きにひねりがなくなっているのか。最初っからホームズが病気になって調子が出ていないからなのか、10話あたりで観るのをやめてしまう。

 でも、この年末年始に残りを観る。

 ジョニー・リー・ミラーのシャーロックはもともとかわいいけれど、いっそうキュートになりすぎて人間が丸くなった。転属するベル刑事に「I miss you」なんて素直にぽろっと言ってしまうホームズにびっくりする。ホームズはそんな感情的なことは隠す人だったのに。とても仲間思いでやさしいシャーロックになっている。

 シーズン6では1話から日本が出てくる。プラトニウムが日本から持ち出されていたものだとか、ヤクザの切られた小指の義指はUSBメモリーになっていたり、ホームズが変な日本語を使ったりする。福島の除染の話も出てきた。日本のイメージって、放射能とヤクザなのかしら。

 ワトソンは中国系アメリカ人だがこのドラマに出てくる警察、研究者、調査官はさまざまな人種がでてくる。「タナカ」「フクイ」と日系人もいる。これがニューヨークなんだなと思わせる。

 最初に意味深に出てきた連続殺人者、マイケルは途中で消え、事件と共にいろいろなエピソードがからまる。ワトソンが養子を迎えようと動いていたり、母がアルツハイマー認知症になったり。シャーロックも隠れていた兄、マイクロソフトが死んでいたことを知る。本当の和解をしようと決意した時だった。シャーロックの父はまだ闇の組織の中枢にいて、組織をつぶそうとしているが元気そう。悪の組織の元親分でシャーロックが愛したモディリアニは脱走したようだ。シャーロックとの対決があるかと思いきや、ふたりは休戦をとりかわす。美しいモディリアニは出て来ないので、がっかり。

 シャーロックとワトソン、別々の相手と寝ているし、なかなかロマンチックな関係にはならないけれど、信頼の絆は強くなり、シャーロックは自分の遺産はワトソンに残そうとする(シャーロックの父からもらったものだけどね)。

 

  しかし、最後にマイケルとシャーロックの対決がないまま、マイケルが死んでしまい、その罪をシャーロックとワトソンがかぶってニューヨークにいられなくなるのは残念だ。最後まで残していた事件はあっけなく終わり、警部が身内をかばって嘘を選ぶ。

 最後の最後で、シャーロックが何より大事なのはワトソンであり、ふたりは、はじめから愛する者同士だったと言ってニューヨークを去るところは泣かせる。そのあとで、ロンドンのベーカー街でいつもの二人にもどって事件に向かっている。ワトソンは、認知症の母やニューヨークを捨ててロンドンに住むことに決めたようだ。

 ドラマは、シーズン6で終了の予定だったらしい。事件の解決の仕方には不満だけど、ドラマの終わりにはわがままシャーロックと意に介さないワトソンのコンビが町を歩く姿で納得できる。ところが、シーズン7ができ、ロンドンでの事件を解決していき、それが最終章になるらしい。ロンドンではいい警察チームに出会えるのだろうか。

 

などと逃避している場合ではない。わたしも少し仕事しよう。