胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

山の幸を食べてはいけない


隣の別家のおんちゃんからこごみをもらいました。いつもはお浸しをマヨネーズ和えで食べるのが好きですが、豚肉と炒めてみました。帰りには本家のばっちゃんからも袋いっぱいのこごみを持たされました。
 そういえば、岩手のわらびもセシウムか何か検出されて、山菜採りの自粛を呼び掛けているようです。山の家の近くの山々の牛の放牧場も草に放射能出て、牛の放牧は禁止になったそうです。牧草が放射能にやられているのなら、山に生える物も同じです。そうして畑や田んぼにも放射能は降っているのではないでしょうか。でも、山の人たちは誰も放射能のことは気にせず(心の片隅で気にしたとしても)、毎年の春のように山菜を採って畑を耕しています。私も頂いたものは、しっかり食べます。鹿も熊もみんな食べています。人間だけこの地に住んで逃れられないのです。
こういう異常事態になったことを私たちは、もう少し怒ってもいいのかもしれません。





 人は慣れる
 いつのまにか、食品に添加物があるのは当たり前
 これくらいなら
 身体に影響はありません


 いつのまにか、大地は農薬まみれ
 野菜は元気そうに見えるけど、土はやせていった
 残留農薬ですか
 これくらいなら
 影響ありません


 放射能ちらばって、セシウムやら何やら降ったそうです
 チェルノブイリ放射能が飛び散ったとき
 こんなことがおこるなんて、と私たちは恐れおののいた
 日本で放射能が散らばっても
 とてつもなく日常的な風景となる
 食品は放射能の量を調べる
 このコストは誰が払うのか


 放射能ですか
 これくらいなら
 身体に影響はありません


 粛々と私たちは受け止める
 おかしいんじゃないか、と声が少ない
 みんな目を覚ましたくない
 本当の現実を知ること


 そうだ、私たちは何に侵されても生きていく
 長生きだってする
 個の人間としては


 でも全体として見たとき、どうなるのだろう
 人類は地球は
 何にも影響されていないのか


 誰が何を語ろうとも