胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

オープン・ダイアローグ

 精神科では、定期の薬の他に臨時薬、頓服薬が良く出される。イライラ時、不安時、不穏時、不眠時、たくさん出ている場合がある。本人が気持ちが落ち着かなくて飲む場合もあるし、病院や施設のスタッフが本人のイライラやスタッフへ反抗した時に、不穏だと飲ませる場合もある。4時間開けて飲むように指示されているくらいだから、強い薬である。頓服だけれど、毎日飲んでいる方もいる。これでは多剤処方になっていないだろうか。
 それよりも、ちょとした不安、淋しい気持ち、イライラ、爆発をすべて薬で解決できるものだろうか。それらの気持ちを薬以外で解消する手段を知らないまま、いつまでも薬から抜けられなくなる。そして本人が薬を求める。自分の気持ちを解決していく成長の機会を奪い、確実に病は慢性化し、障害を持つ人にしてしまうような気がしてならない。
 フィンランドで、薬を使わず、統合失調症を回復させていく試み。日本では一部真似をしても、薬から抜けられないだろう。それは政治的なものになる。精神科だけではなく薬大好きな国民性と製薬会社の力の強さと裏にあるアメリカ。