胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

むかごご飯

 昨日の朝、息子のお弁当を作ってから朝市へ歩いて行く。土日をはさんで5日も東京へ行っていたので、りんごがきれていた。りんごを買うのが目的。スーパーでリンゴを買うとパサパサだったりしてはずれがあるが、朝市だとまずはずれはないし、安い。
 平日に朝市へ来ることはなかったが、ぼちぼち店を広げている人もいる。いつもりんごを買う店も開いていて良かった。土日なら、次々りんごを買うお客の対応で忙しいおばさんも、今日は私の絣で作った幅広パンツを誉めてくれる。「着物で作ったのね。こう作ればいいね」「母が作ったんです。私は着物を着ないから。はじめは作務衣を作ってくれていたけど、作務衣はあまり着ないじゃないですか。パンツだと普段着にできる」と話すと、「本当に売るほど着物あるわよ。昔は買ったのよね。でも、歳とると着ないし、娘も嫁さんも着物着ないし、こういうパンツにすればいいのね」と感心してくれた。母ぐらいの年の人は、箪笥に着物がたまっているのだろうな。

 次にいつも野菜を買うお店に立ち寄る。若い小柄な女性が店を出している。平日はいないだろうと思いこんでいて、通り過ぎるところに声をかけられた。いないと思ったら、奥で薪ストーブに当たっていたのだ。
「どうしたの、平日に」と声をかけられ、仕事を辞めたことなどを薪ストーブにあたりながら話す。彼女も一時関東で暮らしたそうだが、夫と共に夫の実家に戻ってきた。そうして義父母の農業を手伝っている。
 彼女から人参と大根、むかごを買った。むかごも一山たくさん盛られて300円。彼女は、むかごを南蛮を入れて甘辛く煮るのが好きだとのこと。お酒のつまみにいい。自分は飲まないから、お茶うけに食べて止まらなくなる、と話す。

 今朝、土鍋でむかごご飯を炊きました。息子のお弁当に詰めます。「むかご知っている?」と聞いたけれど、知らなかった。そうだよね。これだけのむかごを採るのは大変だよね。山で採ったんじゃなく、家で山芋を作っているから、その蔓から採ったんだよ。そんな話をする。
 むかごの半分は、甘辛煮にしてみた。たしかに食べ始めると止まらなくなる。でも、この甘辛煮をご飯に混ぜたら美味しいのではないかと思いつく。長男が帰省してきたときに作ってみよう。甘辛煮は冷凍することにした。むかごが冷凍しても味がもつかの実験です。