胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

貧困旅行記

貧困旅行記 (新潮文庫)

貧困旅行記 (新潮文庫)

 藤原マキさんの本を読んだので、つげ義春のエッセイも読んでみたくなった(漫画は読んだことある)。散歩がてら「ブックオフ」へ行ったら、この1冊があった。奥多摩や犬目や房総などの懐かしい場所が書かれている。でも、私の頭の記憶の地図があやふやになっている。「数馬」がどこか思い出せない。良く行ったはずなのに。断片的な景色がつながらない。犬目は、友人がいたのでよく遊びに行った。結婚した頃は、夫と山梨や郊外をよくドライブしていた。あれはなぜだったのだろう。よく思い出せない。家で仕事する夫婦だったので、行き詰って息抜きに出ていたのかな。私が流産ばかりするから、気分転換だったのかもしれない。岩手に来たら、すっかりそういうことがなくなった。小平や八王子に住んでいた頃は、小旅行する場所がいろいろあったのだ。岩手では、山の中に住んでいるので、わざわざ田舎をドライブする気になれないのか。夫婦でいるより、一人でドライブするほうを選んでいるのかも。
 放浪、漂泊。家族と一緒で、住むところもあるが、そんな言葉が合う作家である。ただ、優しすぎるのかもしれない。