胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

究極の田んぼ

究極の田んぼ

究極の田んぼ

 先日、千葉の実家へ行った時に弟に薦められたので、買った本。
 千葉では、行ってみたかった「グリーンズ・フィールド」へ母とドライブしてランチを楽しんできた。母の感想は、「普段食べているようなものね」。カフェでは、中島デコさんがインタビューを受けていたので、母はその話を聞いて、移住して農業をしていることなどわかったようで、説明する手間がはぶけた。

 その話を弟にすると、弟も何か縁あり「グリーンズ・フィールド」出入りして、そこで知り合った農業をはじめた若者の田んぼを手伝ったとのこと。『究極の田んぼ』の著者が提唱している市民農園を考えているようだ。
 弟が農業に興味を持つとは、驚きである。大企業に勤め、都心にマンションを持ち、2回も離婚して、毎日スポーツジムへ行き、貧乏人は嫌いな人なんだけれど、農業? と思ったけれど、それなりの理由があるようだ。
そうして、彼の健康のためや新しい仲間作りのためにはいいことかもしれない。今まで、妻の影響でセレブ風の生活をしていたけれど、本当は私たち農民なのよ。(祖父母の家は、両方とも商売や職人だったのだが、常に農的な生活はしていた。なぜなら貧しいから、食べ物を作っていたのだ。)

 本を買ってから、新しい職場へ行ったら、事務所の本棚の真ん中に『究極の田んぼ』がどんと置いてあった。なんだ、ここで借りればよかった。そして、この本が置いてある新しい職場に少し安心する。

 不耕起栽培の成功、田んぼにある生物多様性は憧れる。田んぼ、畑にまかれる肥料や農薬が環境汚染の元凶になっていることは、りんごの木村さんの講演会でも話されていたことだ。しかし、大きな利権の壁があるので、農業政策はなかなか変わらない。農民も変わらない。それなら、新規に農業をする人、若者、農協のしがらみのない人の力が希望になる。弟よ、がんばれ。私も田んぼをやってみたくなる。