胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

おにぎらず

 「おにぎらず」というものが流行っているのは知っていました。新聞の広告を見ましたし、本屋さんの料理のコーナーに平積みにされてありました。でもね。私には邪道に思えて手に取りませんでした。
 イスキアの家で初女さんのおむすびを食べた私がですよ、にぎらないおむすびがあっていいのかなどと考えていました。こんなのすぐに飽きられるわよ、なんて考えていました。

 今日も、息子はサッカーの練習試合です。ハイ、土日もお弁当作りから解放されません。今日は、簡単太巻きでも作ってあげようと、具材を用意しました。ほうれん草のお浸しを作り、玉子焼きを焼き、カニカマを出し、ご飯も炊けたし酢飯を作ろう。その前にすのこを出してきれいにしておこうと、引き出しを開けたらすのこがない。別の引き出し、戸棚を探してもすのこがない。どこへいったんだ。最近、太巻きを作ったのはいつだったか。節分にも作っていなかった。山の家に持って行ったのか、記憶がない。

 さてさて、この具材をどうする。すのこなしで太巻きが作れるか。ちらし寿司にするか。しかし、試合の時は手軽に箸を出さないで食べられるものがいいと息子は言っていた。
 そこで、思いついたのが「おにぎらず」。
 タブレットで「おにぎらず」を検索し、どういうものか調べ、動画も見る。具材はこんなものでいい。ほうれん草のお浸しはやめて、サニーレタスとスライスチーズがあったので用意しました。

 まずひとつめ。欲張ってご飯を多くしたために、きれいに海苔で包めませんでいた。次からは、ご飯を少なめにして成功。ラップに包んでしばらく置いてから、半分に切り、切り口を楽しむものらしいが、切るのはやめにして、ラップに包んだ四角いままの「おにぎらず」を息子に持たせました。食べた時のお楽しみと言いながら。本当は面倒だっただけです。ああ、面倒という言葉は使ってはいけないのだった。

 帰ってきた息子に、「おにぎらず」どうだったと聞くと、「めっちゃうまかった」そうです。

「おにぎらず」をおむすびの延長と考えたのがいけなかったのですね。これは、ご飯のサンドイッチなのです。サンドイッチの延長線上に位置するものです。

 参考にしたのは、下の動画です。