お笑い! 精神医学
- 作者: 内海聡,めんどぅーさ
- 出版社/メーカー: 三五館
- 発売日: 2012/11/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本は、ずいぶん前に買っていたけれど、ブログに書いていなかったかしら。その時は、その精神病院の中にいたから、遠慮して取り上げなかったかも。
昨日、知り合いのお母様と久しぶりで電話で話して、病院言っても毎回同じこと。薬をもらうだけ。子どもは少しも良くならない。相変わらず死にたくなる毎日で・・・、と話を聞き、この本を思いだしたわけです。
この本に書いてあるようなことは、素人でも、なんでだろうと思いますよね。病院に通っているのに、良くならない。
よく、書類に統合失調症の荒廃状態などと書いてあるのを見て、何年も外に出ず入院して毎日薬漬けにされていたら、私だって精神が荒廃状態になるわい、と思っていました。平気で荒廃状態と言う病院。人間なんですよ。
それでも、何もできなかった私です。
まだ、私も洗脳されていて、一時的には精神医療は役に立つと思っています。
気休めとか、支援体制を整えるきっかけとか、本人と話し合える時間つくりとかに、です。
しかし、漫然と薬物治療を続けるのはどうかと思います。
本当に、治った人を見たことがない。
治った人は、時間や環境が解決してくれた人、病院から逃げ出して苦労して生きていった人、ぐらい。
地域で何か問題があると、子どもから高齢者までまずは病院。病院に行けば、みんな安心します。
入院なんてすると、今までの支援者が安心して去っていき、ちょっと待ってと追いかけなくてはいけない。そうしたら、もう関係ないと言われたりして。法律がそうなっているからと。病院に任せましたと言われる。病院に任せたらいけないよ。
病院は、魔法の箱ではありません。
なのに、どこの病院でも予約が取りづらいほど混んでいます。患者は増え続けます。
本人も病人だと思うと、安心するのでしょう。
さっさと正常な生活に戻さないといけないのに、患者になれば一生患者です。
病院と縁が切れない。
精神科は、なぜかドクターを変えたり病院を変えたりが簡単にできない。
内科だったら、この先生駄目だなと思ったら、もう通院しないで他に変えるのに。
お薬手帳を持って行けばいいのに。診療拒否なんてめったにない。
精神科は紹介書とかうるさいことを言う。
ドクターは、病気を治せないことをどう考えているのでしょうか。
本人のせいだと思っているのかしら。
しかし、病院とつなげないと地域の人が納得しないし、意見書をもらわないと、物事が進まないので、病院にお願いします。
でも、精神保健対策といっても、早期発見で病院につないでも、うつは減らないし、自殺も減らないということは、もう学習したと思います。どうしたら、よいのか、真剣に考えないといけない時がとっくに来ているのに、私たちは、ただ今までのやり方から抜け出せない。
私も精神医療の付き合い方をどう考えていくか、まだわからないところがあります。