胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

忘れられた巨人

忘れられた巨人

忘れられた巨人

カズオ・イシグロの最新の作品。
一気に読める。
ゲド戦記』を思いだす、ファンタジーのようなお話。
鬼や竜、妖精が出てくる。

主人公の老夫婦も魅力的だ。

ただ、少し物足りない。
物語が短いような。
この物語なら、もっともっと長いお話が書けたのではないかと思って読んでいました。
読んでも読んでも終わらないような。
村を追われた少年の気持ちも今一つ、入り込めなかった。
将来、残虐な兵士になるかもしれない少年。とってつけたような少年のつぶやきのように感じた。
アーサー王の甥という老兵士は、味がある。
映画にすると面白ろそうな小説かもしれない。

ロード・オブ・ザ・リング』のトールキンの偉大さを思い返していた。