胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

ひさしぶりの海苔弁

ひさしぶりの海苔弁

ひさしぶりの海苔弁


近所の喫茶室「企図企図」で中野の「カルマ」の店主がやってきて「カルマ」メニューを作ってくれるという日。11時半からというので、11時半に予約しておいた。午後に花巻へ行かなくてはいけないから。でも、用意ができていなかったようで、お皿が出てきたのは12時半になっていた。
その間、平松洋子の『ひさしぶりの海苔弁』を読む。
はじめてこの方のを読むのだけれど、ひきこまれてしまった。
人形町の「壽堂」の黄金芋がいますぐ食べたくなった。今度帰省した時に買いに行こう。
昔、林檎が送られてくると木箱にもみ殻がつめこまれていたのだ。
手を突っ込んどもみ殻の温かさを感じる、あの感触を書いたところを読むと、わぁと幼い時の記憶がよみがえってきた。山形の祖父から送られてくるりんご。柿も入っていた。私ももみ殻に手を入れて感触を楽しんだ。もみ殻にてを突っ込んでりんごを探した。最後は、林檎を探す手が、りんごにあたらず、ぜんぶ食べちゃったんだと悲しかった。

そんなこんなで、お皿が出てくるまでは有意義な1時間でした。
食べたのは「カルマ」の定番メニュー、ナシゴレン。タイ風の炒め御飯。それにつけ合わせ野菜がついています。大根、わさび菜、その他。お金を払うときに調味料について聞きました。
カピを使っているとのこと。調べたら、「小エビを塩漬けにして、発酵、熟成させた物をペースト状にしてからほどよく乾燥させたうま味調味料」とのことだ。辛みは、青唐辛子を細かく刻んで入れていると教えてくれた。青唐辛子は冷凍しておくのだそうだ。そうか、この夏は、青唐辛子で南蛮味噌を作り続けて、離れて住む夫や息子にあげて評判よく作り続けていたが、冷凍しておけば時期でないときも使えるんだと、知る。
それから、ココスキーパン1枚200円も買って、花巻の用が済んだあと、車の中でコンビニコーヒーと食べたけれど、美味しかった。雑穀といろいろ混ぜている。今回は紫芋も入っていると言っていたっけ。他にも言っていたけど忘れた。
こういうのはすぐにメモしないと忘れる。
今回もお店を出たら、メモ帳を出してメモをしようとしたら、知り合いが自転車で通りかかって、「何してるの」と言われた。「今そこで、ご飯食べて、メモしてるところ」「そうそう、お店できたの知っていたけど、美味しいの?」 こんな言葉を交わしているうちに忘れていく。短期記憶がダメになっているのだ。

「カルマ」というのは、高山なおみさんも働いていた有名なお店とのこと。
喫茶室「企図企図」には、私の小さな句集冊子を置いてもらっている。