胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

申年の話題は、猿

 村に猿が現れているそうだ。夫はまだ見ていないけれど、あちこちで目撃されている。
 沿岸では猿が悪さをしたという話は聞いていた。
 山を越えた知り合いの家でも、窓の外に猿がいたと言っていた。
 山を渡ってやってきた。
 鹿も増えて、近所の人は田畑に電気柵をしている。
 わが家はネットで囲んでいるだけだが、今のところ被害はない。
 
 この冬、家のまわりの牧草地を鹿が掘り返している。
 雪に埋もれた草を食べるためらしいが、それを夫から電話で聞いたときは、何か所か掘り返しているだけかと思った。
 でも、見て驚いた。
 牧草地一面土が出て、大きな動物が暴れまくったような跡になっている。少し掘り返してみたという感じではない。
 山の食べ物がなくなったのか。
 ネットで囲んだ畑には、冬越しするニンニクや小松菜、ネギなどがある。そのうち鹿は、食べ物がなくなってネットを越えてしまうのではないか。

 猿は頭がいいから、ネットや電気柵だけでは畑を守れないかもしれない。
 秩父の山に住んでいた知り合いは、畑をやっても猿に荒らされてしまい、疲れてしまって、町に下がった。年もとったからだろうが、猿がいなければ、もう少し山の生活を続けただろう。

 猿には悪いが、なんか嫌だな。
 熊に鹿に猿。そして虫。
 スズメバチやミツバチは減っている。
 震災以後何かが加速していく。
 山の家を建てた頃の自然とは変わっていくようだ。
 人が少なくなったからという理由だけではないような気がする。


 写真は、鹿とか猿を追い払う番犬になりそうもない、気のいいわが家の犬。