胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室』キャスリーン・フリン

 

ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室

ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室

 

 キャスリーン・フリン著 

『ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室(The Kitchen Counter Cooking School)』  

 きこ書房

 

 タイトルに「ダメ女」なんてあるけど、ダメ女なんかじゃない。みんなそれぞれがんばって仕事して生活している。でも、食生活がちょっとね、という感じ。

 支援の仕事をしていたとき、お金のない人ほどジャンクなフードを出来合いの物を買って食べる。そしてお金がかかる。白菜ひと株で1週間食べられるとか(貧乏な学生のときは白菜と豆腐で暮らしていた)話して、もう少し野菜を買うように言っても、「料理できないもん」という。人の行動を変えるのはむずかしい。こちらの価値観の押しつけかもしれないと思い、しつこく干渉はしなかった。

 でも、やり方を知らないだけということもある。

 キャベツだって、半分を手でちぎって鍋に入れて豚肉と煮れば、半玉ぐらいペロッと食べられる。ドレッシングなんて買わない。オリーブオイルと塩だけ。味付けもあっさり基本の調味料しか買わない。ゴミは少なくする。

 伝えたくてもうまくいかない。

 いちばんのやりかたは、簡単で美味しいものはつくって一緒に食べるということなんだな。

 

 そしてパン! わたしも毎週パンを焼いている。この秋に古本屋で買った栗原はるみの雑誌に、こねないパン作りが紹介されていた。それでつくってみたら、ほんとうに簡単なのだ。材料も小麦、イースト、水、塩と砂糖を少し。パンというのはこれだけのこと。このなかに胡桃やチーズを入れてみたが、プレーンのパンがいちばん。つくって1週間置いておくと、懐かしいカビがはえてくる。本書の中でも、こねないパンの紹介があり、パンを手作りする習慣ができる。

 

 この本で覚えた言葉。スキレットとスパチュラ。スキレットは鋳鉄製のフライパン、スパチュラは、ヘラのことらしい。