映画「アイ・キャン・スピーク」
「アイ・キャン・スピーク」 2017年
監督:キム・ヒョソク
主演:ナ・ムニ、 イ・ジエフン
最近映画をあまりみていない。
寝る前にドラマ『メンタリスト』をみるのが習慣になっている。面白いと人に聞いたけど、タイトルにひっかかった。メンタリスト? でも、主人公は元霊媒師、メンタリストとしてテレビの売れっ子だった。しかし、その傲慢な言動で殺人鬼レッド・ジョンを怒らせ、最愛の妻と子を殺された。どういう経過わからないが、いまは警察のリスボンのチームにコンサルタントとして殺人事件に関わっていく。目的は、レッド・ジョンをみつけて復讐するためである。
ジェーンの洞察力で事件は解決していくが、話はわかりやすい。ジェーンはいつも紅茶を飲み腹を空かせている。優雅なのにお茶目。そして孤独。そんなジェーンと喧嘩しながらもほっとけないリスボン。ふたりにロマンスでも生まれるかと思ったが、友情が深まっていく過程かな。いまは3シーズンの途中だ。これで終わりだと思ったら、7シーズンもあると知って、先は長いとため息をつく。
『メンタリスト』の話ではなく、『アイ・キャン・スピーク』であった。
この映画も役所にいろいろと陳情や訴えを持ってくる高齢女性と若くて優秀な役人とのコンビが笑わせる。笑わせて泣かせる心あたたまるお話なのだ。でも、もしかして日本では上映されていないのかも。
理由は従軍慰安婦問題が描かれているから? 最後に主人公の女性が安倍さんのことを批難するから? でも、外国の映画ではよくあることではないの。よその国の偉い人を非難したり茶化したり。この映画でホワイトハウスの公聴会に出てくる日本人は、ほんとうにクズみたいで嫌になるが、この映画のなかでは、韓国の偉い人や役人も茶化して描き笑いを取る。どこの国でも同じだわと笑う。
目くじら立てることはない。映画なんだから。テンポはいいし、役者たちの演技もうまい。自然な流れ。韓国映画はうまいなあ。最後は久しぶりに泣かされて、さいごの字幕に「ごめんなさい」と頭を下げた。