胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

思春期病棟の少女たち

思春期病棟の少女たち

思春期病棟の少女たち

『母の遺産』を読めないまま、『思春期病棟の少女たち』と『ルポ 子どもの貧困連鎖』を読んだ。『母の遺産』がなぜ読めないかというと、母の物語は面白がったが、現代の娘は恵まれたお嬢さんで、夫の不倫やら身体の具合の悪さなど語られてもよくあることで興味が湧かなくなった。母達は、戦争という時代を生きた人の「いい暮らしをしたい」という欲望とエネルギーを持って持続している。その力に娘達は辟易するのだが、物語にしたときに娘達の薄っぺらさにも気がつく。『高台の家』と『母の遺産』は、高学歴で教養もある娘から見たら、母は下品に見えるかもしれないが、薄っぺらなのは私のほうだったと気づかせてくれた本である。
『思春期病棟の少女たち』は、映画をずいぶん前に観た。映画は現実なって目の前にあるし、子どもの貧困も目の前にある。
貧しくても頑張ってのし上っていった昭和一けた生まれの母達とは、違う世界が繰り広がっている。
ルポ 子どもの貧困連鎖 教育現場のSOSを追って

ルポ 子どもの貧困連鎖 教育現場のSOSを追って