ガンジー自立の思想
- 作者: M.K.ガンジー,田畑健,Mohandas Karamchand Gandhi,片山佳代子
- 出版社/メーカー: 地湧社
- 発売日: 1999/05
- メディア: 単行本
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以前、このブログで映画『種を抱きしめて』を観たと書きました。映画に登場するヴァンダナ・シヴァさんの思想は、ガンジーの影響があるらしいのでガンジーのことを知りたいと思いました。私が知っているのは映画『ガンジー』ぐらいなものです。
ガンジーは何を考えていたのか。読んでみると、今の私たちの姿を予見しているものでした。
機械に対する彼の思い、手仕事や自分の範囲で生産してひとり一人が自立的に生きていく世の中。ガンジーは、世界がどう進むかわかっていて、精いっぱい抵抗しました。しかし、世界はガンジーの思いとは別にますます機械化され、農業も大規模化され、ディーセントワークとはいえない働き方がはびこりました。
もう一度、ガンジーの思想を学ぶことは意味ないことでしょうか。ガンジーも言うように、自分の足元の生活を見直してみようと思いました。
引用したい文章はたくさんありますが、下の言葉は今の日本の状況ですね。
電気はある一か所のセンターから送られてくることになります。ですから、結局は破滅をもたらすのではないでしょうか。そのような巨大な権限を一手に一機関が握ることになるとは、考えただけでも恐ろしい話です。そのような権限を握られるならば、私は光熱、水さらには空気までも他に依存するようになってしまうでしょう。それは深刻な事態であると私は考えます。