胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

世界の果ての通学路

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昨日の夕方、NHKの教育テレビで放映された映画。高校2年の息子と観た。ケニアのサバンナで象などを避けながら通学する場面には、「こんなこと毎日していたら、神経がすり減ってしまうね」と言いあう。昔、ケニアへ行った時、サバンナを車で走っていると、マサイの人が一人で歩いているのを見た。建物も何もない平原が続く。この人はどこまで行くのだろう。ライオンや動物は恐くないのかと思ったものだ。
勉強したい、新しい世界を見たい、稼ぐ人になりたい。
「早く自立して、お金を稼ぎたい」と語るインドの身体の不自由な兄を支えるきょうだい。
息子は、「毎日こんな会話しているの。こんなに小さいのに稼ぎたいって」と言った。やらせかと思ったようだ。毎日「稼ぎたい」と言っているわけではないだろうが、はやく一人前になれば、家の暮らしが楽になるのではと小さい頃から思っている、働きたいと。少し前までは日本もそうだった。
昔を懐かしんでも仕方がないが、私は息子たちにどう生きていくか、きちんと伝えていけなかったと思った。スマホばかりいじる息子。部活と勉強だけの日々。安心できる生活。でも、創造力や希望はあるのだろうか。

お正月に決めたことの一つは、マンションのテレビもなくすこと。山の家にテレビはない。一人暮らしの長男もテレビはない。マンションでもテレビをつけようとしても観るものがないと嘆いている。テレビをやめれば、経費の節減にもなる。やめてしまおうということで、昨日解約の電話をし、『世界の果ての通学路』を観てから、ケーブルの機器をはずした。
少しずつでも出費、消費を抑え、少ないもので豊かに生活をしていくように模索中。息子はテレビがなくても困らない。スマホがあればいい。
一番テレビを見ているのは私だった。今も「日曜美術館がはじまる」と思ったが、テレビないことに気が付き、しょうがないね、と思う。