胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

編み物再開

 結婚したばかりの頃、まだ東京の八王子に住んでいて、不調で家に引きこもっていた頃、夢中で編み物をしていた時期がありました。他にやることもなかったからかもしれない。それまでに手芸らしいものに興味がなかったので、まず最初は橋本治の編み物の本を買って作りました。たしか、男でもできる編み物の本だったから、とてもわかりやすかったです。
 それから、もっとセーターなどを作りたくなりましたが、本だけではわからなくて、近くの手芸屋さんの奥さんに教えてもらいながら、カーディガンから編みこみのセーターまでいろいろ編みました。夫は、「編み物って女の人がゆったり編んでいるものだと思ったが、めめさんは怖くて編んでいるときに声をかけられない」と言っていました。憑かれたように編んでいたんだと思う。
 山の家に住んでいるときも、東京にいた時ほどではないけれど少し編んでいました。最後の編み物は、息子の1歳ぐらいのときのクマさんの耳がついたフード付きカーディガンだった。でも、今度は編み物をしていると頭が痛くなってやめました。その間、毛糸仕事をしている人達と出会い、スピンドルでの糸作りなども教えてもらいましたが、忙しくなって10年前にいっさいの道具を衣装ケースに入れて天袋にしまってしまい、編み物は老後の楽しみと考えていました。(下は、スピンドルと10年以上前につむいだ糸。)


 去年あたりから、編み物してみたいと感じていましたが、なかなか取り出せませんでした。昨日、実習先で「編み物を教えて」と女の子に言われましたが、もう作り目のやり方すら覚えていない。「来週来る時まで思い出してくる」と言ったけれど、橋本治の本も捨ててしまった。図書館へ行ってくるかと思ったけれど、試しにネットで調べたら、動画付きで作り方紹介されていました。動画を見ればすぐに思い出します。まずはいちばん簡単にガーター編みのマフラーをでこぼこのつむいだ糸で編んでみました。この感覚がとっても懐かしい。これで、まずはマフラーの作り方ぐらいは教えられます。息子が興味深そうに見ているので、冬休みの工作に「マフラー作れば」と言ったら、「いいかも」と言っていました。